超省エネの暖房機器として優秀なデスクヒーター(パネルヒーター)、毎年のように新型が発売されています。
消費電力は100W・170W・200Wがメイン。
様々なブランドがあり、どれにしようかと買い手を悩ませます。
気になるんだけど消費電力の違いは暖かさにも違いがあるのかしら
これ考えちゃいますよね。
以前に買った100Wタイプが気に入ったので、今回は170Wタイプを購入。早速検証してみました。
機種によっては結果は違ってくるかと思いますが、当初期待していたほどの違いはあまり感じられませんでした。
今回は、このデスクヒーター(パネルヒーター)の消費電力100Wと170Wとでは暖かさはどう違うのかを実機で比較します。
節電にもお役に立つので是非参考にしてみてくださいね。
■実際に計測した100W・170Wの側面の温度と暖かさの感覚の違い
■実際に計測した100W・170Wの底面の温度と暖かさの感覚の違い
■サーモグラフィーカメラによる100W・170Wの違い
■実際に計測した100W・170Wの消費電力の違い(温度調整MAX時と弱との違いも)
■今回の比較検証で他に気付いたことや選ぶ基準
比較検討する100Wと170Wのデスクヒーターの紹介
今回の比較検証で用意したデスクヒーターは下記の2種です。
- Amazonで購入したDelmacの100Wタイプのデスクヒーター
- 楽天で購入した型番「AYK-030」の170Wタイプのデスクヒーター
Amazonで購入したDelmacの100Wタイプのデスクヒーターのスペック
ブランド | Delmac |
色 | グレー |
サイズ | 幅約39㎝×奥行約39㎝×高さ約52㎝ |
重量 | 1.1kg |
過熱方法 | 輻射式 |
消費電力 | 100W |
表面温度 | 低温40℃±5℃-中温45℃±5℃-高温50℃±5℃ |
電気代 | 1時間約2.7円 |
安全装置 | 転倒時OFF、オートオフ、加熱防止 |
タイマー | 3H・6H・9H |
保証期間 | 1年※会員登録後は18か月に延長あり |
とてもコンパクトなデスクヒーターです。節電タイプで消費電力は100W。1時間使用しても電気代はたった2.7円と家計に優しいのが嬉しいですね。
とても軽いので持ち運びにも便利です。また保証期間が会員登録すれば18か月に延長してくれるのもの特徴の一つです。
楽天で購入した型番「AYK-030」の170Wタイプのデスクヒーターのスペック
型番 | AYK-030 |
色 | グレー |
サイズ | 幅約60㎝×奥行約42㎝×高さ約50.5㎝※実測値 |
重量 | 1.5kg |
過熱方法 | 輻射式 |
消費電力 | 170W |
表面温度 | 40℃・45℃・50℃・55℃・60℃・65℃の5段階 |
電気代 | 1時間約4.6円 |
安全装置 | 転倒時OFF、加熱防止 |
タイマー | 30分・60分・90分・2H・3H、4H |
保証期間 | 1年 |
こちらは消費電力が170Wタイプです。このデスクヒーターは円柱状にせずパネル部分を広げると145㎝もあり、組み立てた状態でも2人でシェアできるのが最大の特徴です。
幅が広く底面が側面部分ときっちりと密着しないタイプなので持ち運びはやや不便。操作ボタンが足元部分にあるため操作しづらいというクセもあります。
デスクヒーターは頭寒足熱にとても適したものです。頭寒足熱とは全身にきちんと血を巡らせるために足元を温めることで、受験勉強にもとても大切な集中力が期待できます。
3つの項目で100W・170Wのデスクヒーターを比較検証
■実際に計測した100W・170Wの側面の温度と暖かさの感覚の違い
■実際に計測した100W・170Wの底面の温度と暖かさの感覚の違い
■サーモグラフィーカメラによる100W・170Wの違い
■実際に計測した100W・170Wの消費電力の違い
この4点について詳しく見ていきます。
※ただこの日は外気温が2℃、室内温度が11℃のかなり寒い日でしたので、パネル面の計測温度も低くくなりました。
実際に計測した100W・170Wの側面の温度と暖かさの感覚の違い
まずはデスクヒーターの側面の温度を計測します。両タイプとも温度設定はMAXです。
こちら100Wタイプです。
側面は39℃と表示されました。
こちらは170Wタイプです。
43℃と少し高い数値が計測されました。
感覚的にも少しだけ170Wタイプの方が暖かい感じがする程度で、驚くような違いは感じられませんでした。
100Wタイプでも十分な暖かさがあります。
側面の温度 | |
100Wタイプ | 39℃ |
170Wタイプ | 43℃ |
実際に計測した100W・170Wの底面の温度と暖かさの感覚の違い
次はデスクヒーターの底面の温度を計測してみました。
100Wタイプは45℃です。
170Wタイプは46℃と表示、多少の誤差を考慮すれば同等の性能といます。
底面に関しては両タイプともとても暖かく満足できる性能でした。
以前外気温が-0.5℃、室内温度が10℃ほどの時に100Wタイプを使用しましたが、全く寒さは感じられず、ジャンバーを羽織っているだけで過ごせたほどです。
ただこれらの数値は室内温度によって変わってきますので、同条件での比較となります。
またメーカーの公表値とは違ってきますのでご注意くださいね。
底面の温度 | |
100Wタイプ | 45℃ |
170Wタイプ | 46℃ |
サーモグラフィーカメラによる100W・170Wの違い
さらにサーモグラフィーカメラによる違いも比較してみました。ちょっとわかりづらいかと思いますが、白枠で囲った数値を見てください。上が100Wタイプで下が170Wタイプです。
側面の温度 | 底面の温度 | |
100Wタイプ | 41.1℃ | 48.1℃ |
170Wタイプ | 43.1℃ | 47.4℃ |
サーモグラフィーカメラによっても少し170Wタイプの方が少し数値が高いと分かりますが、それほどの差は感じられませんでした。
ただ両タイプともに底面は側面よりも暖かく設計されているようです。
実際に計測した100W・170Wの消費電力の違い
ここでは実際の消費電力を見ていきましょう。
当然170Wタイプの方が消費電力は高くなります。でも温度調整による消費電力の違いはあるのでしょうか?
まず100Wタイプの温度調整MAX時の消費電力です。約97Wと表示されました。販売サイトに記載されている通りです。
次は温度調整が「弱」のです。消費電力は低くなるのでしょうか?
少し期待しつつ計測してみると・・・約97Wと表示。
つまり温度調整による消費電力の違いはないということです。
さて次は170Wタイプの温度調整がMAXの時です。計測した結果は約159Wと表示、当然100Wタイプよりも消費電力は大きいですね。
では「弱」の時はどうでしょうか?
159Wと表示されました。
ん~、残念!
両タイプとも温度調整に関係なく一定の消費電力のようです。
Amazonで100WタイプのDelmacのデスクヒーター詳しく見る
デスクヒーター100Wと170Wの比較のまとめ
Amazonで購入したDelmacの100Wタイプのデスクヒーターと楽天で購入した型番「AYK-030」の170Wタイプのデスクヒーターの比較をまとめました。
デスクヒーター比較表
ブランド | Delmac | AYK-030 |
色 | グレー | グレー |
サイズ | 幅約39㎝×奥行約39㎝×高さ約52㎝ | 幅約60㎝×奥行約42㎝×高さ約50.5㎝※実測値 |
重量 | 1.1kg | 1.5kg |
過熱方法 | 輻射式 | 輻射式 |
消費電力 | 100W | 170W |
表面温度 | 低温40℃±5℃-中温45℃±5℃-高温50℃±5℃ | 40℃・45℃・50℃・55℃・60℃・65℃の5段階 |
電気代 | 1時間約2.7円 | 1時間約4.6円 |
安全装置 | 転倒時OFF、オートオフ、加熱防止 | 転倒時OFF、オートオフ、加熱防止 |
タイマー | 3H、6H、9H | 30分・60分・90分・2H・3H、4H |
※側面の温度 | 39℃ | 43℃ |
※底面の温度 | 45℃ | 46℃ |
保証期間 | 1年※会員登録後は18か月に延長あり | 1年 |
デスクヒーターの100Wと170Wとでは確かに暖かさの違いはありました。しかしながらそれは驚くほど差ではなく少しの差という結果です。
側面の温度の差ははっきりと出ましたが、使用して分かったことは底面の温度が大事。
つまり足裏からダイレクトに肌で暖かさを肌で感じる場所ですので、底面の温度違いは暖かさの違いを大きく左右します。
デスクヒーターを比較してみて他にも気付いたこと
2台のデスクヒーターを比較してみて、初めて分かったことをまとめました。
この中で「底面が側面と密着しているものばかりではなかった。」とありますが、これは購入してから分かりました。
1台目のデスクヒーターは底面と側面が密着したものだったので、密閉された空間になると思っていました。これ隙間風が気になりますよね。
そこで検証です。サーキュレーターで風を当ててやりました。
底の隙間から風が入ってこないかと心配でしたが、意外にもそれほど風は侵入しませんでした。ただ強風にした時は若干、隙間風が侵入。
気になる方は避けた方がいいかもしれません。
あと操作パネルが下部にあるものは操作しづらいです。特に今回購入した170Wタイプのものは足元にあるので一度デスクヒーターに足を入れると、その後の操作は面倒になります。
最後は足を入れる所の高さです。オレンジの矢印で表している部分です。
これ、高さのある方が暖かいんです!
この部分までは発熱しませんが、外気を遮断してふくらはぎまで内部の暖められた空気で覆ってくれるので、暖かさの違いは歴然でした。
楽天で足元の高さのあるデスクヒーター「AYK-030」の詳細を見てみるただ高さがある分、足の出し入れにも負担があり高齢者の方は面倒になるかもしれません。
プレゼントするなら低い方が重宝しそうです。
デスクヒーターを選び方について
最後はデスクヒーターを選び方です。今回の比較検証の結果や使用して分かったことを元にまとめます。
以上のことに注意してデスクヒーターを選ぶとより良い選択ができます。
特に最後の「足入れの高さ」は地味なようで結構重要です。
消費電力や○○℃まで発熱!とよく販売サイトには記載されていますが、冷え性の方はここを見逃すともったいないですよ。
今回の記事を参考に、是非より良いデスクヒーターを探してみてくださいね。
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