1974年にイタリアで誕生し、世界70ヶ国以上で愛用されているというデロンギヒーターは、日本でも30年以上販売されており、電気ヒーターのカテゴリ―で8年連続国内シェアNO.1の実績を誇ります。
調べると10年、20年使っているユーザーもいるというので、「これは期待できる!」と思い購入に踏み切ることに。
我が家は10年以上前に購入した一戸建て、妻たっての希望で窓を多く設置しており風通しが良く、夏場はそこそこの涼しさがあります。でもそれが裏目に出たのか冬場はとても寒く感じます。
そんな背景もあり、少しでも高性能を求め機種は次世代ヒーターと言われる「デロンギ マルチダイナミックヒーター MDHU12-PB」を選択。
「従来型ヒーターの約2倍のスピードで、効率的に部屋を暖めてくれます!」との宣伝文句につられてしまったんですが、これが予想外の結果に。
ひとことで言えば、我が家では残念ながら「デロンギヒーターは寒い」との結論に。
一晩付けっぱなしにしても、あまり暖まらくて朝も寒い状態でした。
公式オンラインショップで購入すると、76,780円もするちょっとお高い代物が、こんな悲しい結果になるとは思いませんでした。
でも本当にダメは商品なんだろうか、高評価しているレビューは嘘なの?という疑念が後悔する気持ちを抑えて、いつの間にか調べまくることに。
するとデロンギヒーターが寒かったのは性能が悪いわけじゃないという結果にたどり着くことになります。
原因は上記の3つです。
デロンギは寒いの?と購入を躊躇されている方、この記事では私と同じ失敗をしないために、これらの原因を詳しく説明していきますので、是非参考にしていただければと思います。
デロンギヒーターの仕組みや種類、特徴なども説明しますが、「そんなの知っているよ!」という方は、『 デロンギヒーターが寒いと感じる原因 』からお読みくださいね。
デロンギヒーターの仕組みについて
まずはデロンギヒーターの仕組みについて説明します。デロンギヒーターは輻射熱によってお部屋を暖めてくれます。
輻射熱とは簡単にいえば途中にある気体の存在に関係なく伝わってくる熱線のことで、薪や暖炉も同じく輻射熱によって体を暖めてくれます。
また空気だけでなくお部屋の床や壁、天井にも熱を伝えて表面温度を高めます。やがて暖められた壁や天井などからも二次的な輻射熱が出るので、部屋中がほんわかとおだやかな暖かさに包まれます。
デロンギヒーターの種類について
次にデロンギヒーターの種類です。デロンギヒーターは、その構造の違いよって大きく2種類に分けられます。ひとつは「オイルヒーター」、もう一つは「マルチダイナミックヒーター」と言われるものです。(※正確には、コンベクターヒーターとパネルヒーターもあります)
両方とも適応畳数は13畳ほどが最大であり、それ以上のお部屋でご使用を検討されている方は購入を控えたほうが無難です。
デロンギのオイルヒーターとは
オイルヒーターには、その名前の通り内部にオイルが入っています。そにには密閉容器内の難燃性のオイルが入っており、ヒーター下部にあるエレメントで暖めます。徐々に暖めらていくオイルは循環しつつラジエーターフィン(放熱板)から放熱、その輻射熱によって部屋を暖めてくれます。
ゼロ風暖房と謳うだけあり風を出さないので喉も肌も乾燥しにく、ハウスダストの浮遊量を低減しクリーンな空気をキープします。
やけどしにくい表面温度なので赤ちゃんやペットがいても安心、さらに安全装置(転倒時自動電源遮断装置・温度過昇防止装置)も充実しています。
特許も取得している電源プラグは、周辺の温度を感知し異常発熱による思わぬ事故を未然に防ぎます。
そんなデロンギオイルヒーターの最上位(2021年8月時点)にあたる機種が、こちら「RHJ75V0915-GY(10~13畳用)」です。
製品名称 | デロンギ ベルカルド オイルヒーター |
型式番号 | RHJ75V0915 |
適応畳数 | 10~13畳 |
消費電力 | 強:1500W 中:900W 弱:600W |
外寸寸法 | 奥行 53.5cmx幅 30.0cmx高さ 68.0 cm |
重量 | 16.5kg |
フェイン枚数 | 9枚 |
フェイン枚数形状 | 幅広 X 字型 |
タイマー | デジタルタイマー |
安全装置① | 転倒時自動電源遮断装置 |
安全装置② | 温度過昇防止装置 |
安全装置③ | 復帰型温度過昇防止装置 |
付属品 | リモコン(リチウム電池*CR2032) |
保証期間 | 3年 |
取扱説明書URL | RHJ75V0915 取扱説明書 |
Amazonでもベストセラーになっておりオイルヒーターをお求めなら、まず間違いなしの商品ですが、失敗しないために注意点があります( デロンギヒーターが寒いと感じる原因にて説明)。
あとオイルが内蔵されているので、重量が16.5㎏と思いのがネックです。これはスーパーで売られている一斗缶とほぼ同じ重量です。ちなみのオイルの交換・補充などの面倒はなくお手入れも簡単です。
またオイルの蓄熱性が高いため、電源OFF後も30分ほど暖かさが持続します。
デロンギのマルチダイナミックヒーターとは
一方、マルチダイナミックヒーターはオイルは使われないので本体は軽量化されています。それでも重量は10㎏ほどあるので持ち運ぶ時には、注意する必要があります。
オイルヒーターとの違いは内部にオイルの代りにモジュールと呼ばれている発熱部があり、それを加熱することによってお部屋を暖めてくれます。オイルレスなので蓄熱性は下がりますが、その代わり速暖性が向上しています。
外気温が5℃の寒い冬でも、室温が20℃に達するまでに必要な時間はわずか25分です。※1500Wモデル/11畳居室、新省エネルギー基準/外気温5℃、5壁面外気接触の場合。
また32通りの温度コントロールを行う「オートアダプティブテクノロジー」が搭載されており、節電効率によって電力消費を抑えられます。旧オイルヒーターと比べ、電気代が63%節約できる言われています。
そんな デロンギマルチダイナミックヒーターの上位モデルがこちら「MDHU15(10~13畳用)」です
製品名称 | デロンギ マルチダイナミックヒーター |
型式番号 | MDHU15 |
適応畳数 | 10~13畳 |
消費電力 | 1500W(5段階) |
外寸寸法 | 奥行 51.0cmx幅 27.5cmx高さ 66.5 cm |
重量 | 12.5㎏ |
タイマー | デジタルタイマー |
安全装置① | 転倒時自動電源遮断装置 |
安全装置② | 温度過昇防止装置 |
安全装置③ | 復帰型温度過昇防止装置 |
付属品 | リモコン(リチウム電池*CR2032) |
保証期間 | 3年 |
取扱説明書URL | MDHU15 取扱説明書 |
フル稼働させても運転音ゼロ、人の耳では何も聞こえないほどの静粛性があります。
オイルヒーターと同じ便利機能の、お部屋や生活に合わせた3つのタイマー設定や、チャイルドロック・操作音OFF・液晶の明るさ設定など機能はいたれりつくせりです。
そしてさらに機能を充実させた最上位モデル「MDHAA15WIFI-BK(10~13畳用)」がこちらです。
製品名称 | デロンギ マルチダイナミックヒーター |
型式番号 | MDH15WIFI |
適応畳数 | 10~13畳 |
消費電力 | 1500W(5段階) |
外寸寸法 | 奥行 49.5cmx幅 27.5cmx高さ 66.5 cm |
重量 | 12.5㎏ |
タイマー | 専用アプリで利用可能 |
安全装置① | 転倒時自動電源遮断装置 |
安全装置② | 温度過昇防止装置 |
安全装置③ | 復帰型温度過昇防止装置 |
付属品 | リモコンなし |
保証期間 | 3年 |
取扱説明書URL | MDH15WIFI 取扱説明書 |
ラインナップに、こちらはWi-FiモデルでiOSとAndroidTMに対応、さらに便利に使いやすくなっています。
リモコンの付属がなくアプリでの操作が可能でスケジュール機能やGPS連動、スマートスピカ―対応と、欲しい機能が満載となっています。
この知れば知るほど魅力的な商品「デロンギオイルヒーター」「デロンギマルチダイナミックヒーター」ですが、私と同じように失敗するケースがあります。 ( デロンギヒーターが寒いと感じる原因にて説明)
ここまでの情報は実際に購入した時には既に収集済み、実際のレビューもかなり読み込んでから購入に踏み切ったわけですが、やはり実際に使わないと分からないこともあります。
では次は実際に購入し検証実験をした様子をどうぞ。
デロンギヒーターで本当に暖まるのかを検証実験してみた
今回私が購入した機種がこちら 「MDHU12(8~10畳用)」 です。
製品名称 | デロンギ マルチダイナミックヒーター |
型式番号 | MDHU12 |
適応畳数 | 8~10畳 |
消費電力 | 1200W(4段階) |
外寸寸法 | 奥行 44.0cmx幅 27.5cmx高さ 66.5 cm |
重量 | 10.0kg |
タイマー | デジタルタイマー |
安全装置① | 転倒時自動電源遮断装置 |
安全装置② | 温度過昇防止装置 |
安全装置③ | 復帰型温度過昇防止装置 |
付属品 | リモコン(リチウム電池*CR2032) |
保証期間 | 3年 |
取扱説明書URL | MDHU12 取扱説明書 |
デロンギマルチダイナミックヒーターの「MDHU12」は1200Wタイプで適応畳数は8~10畳。
次世代ヒーターと言われ速暖性が向上、従来型の2倍のスピードで暖めてくれます。オイルヒーターに比べて軽量になっていますが、それでも重量は10kgもあり、階段での持ち運びは慎重を要します。
さて期待を込めて購入したこの 「MDHU12」を検証に使用したお部屋は2つ。違う部屋でどう変化するのか部屋の広さや構造を変えて検証してみました。
まずは7畳の和室ですがこんな感じです。あまり使っておらず、43インチのテレビがあるぐらいです。
次は9畳の洋室です。
上部に5.5畳のロフトと隣に3畳の書斎あります。9畳と言ってもロフトがあるので、単純にその分を足すと14.5畳、しかも高さがあります。暖気は上部に溜まるので、エアコンでもなかなか手こずる構造です。そしてこの反対側に窓があります。
ちなみに窓などの開口部から冬に熱が外に逃げる割合は、家全体の熱損失の58%にも及びます。
本当に外気温が5℃の寒い冬でも25分で室温が20℃になるのか?
検証実験1日目「9畳洋室」
さてまずは9畳のお部屋から検証開始!
デロンギの公式サイトには、マルチダイナミックヒーターについて「外気温が5℃でも、室温が20℃に達するまでに必要な時間はわずか25分。従来型のヒーターの約2倍のスピード」とあり、最初これが気になり「MDHU12」 を購入するきっかけとなった謳い文句。
本当にそうなのか、いざ結果はというと・・・
外気温は3.9℃、検証開始時のお部屋の温度は10.7℃、その後きっちりと25分後のデーターを見ると11.3℃。※「2Fオフィス」と表示されているのが今回の9畳のお部屋です。
ちょっと残念、いやかなり残念な結果に・・・。
■計測にはGovee 温度計を使用。※Bluetooth接続でスマホでも見れます。データーもアプリによって2ヶ月保持する優れもの、今では買い足して4台を自宅に設置しています。
これは使用環境に問題ありだとこの時は思いました。外気温も低く、その上使用している部屋もロフトを含めると適応畳数を実質オーバーしています。
まぁ仕方ないのかと思いつつ検証を続行、その後朝まで稼働させます。
そしてその結果がこれです。
朝の8時頃まで稼働させましたが室内温度は最大で13.7℃でした。結局、10.7℃から13.7℃へ3℃上昇したのみ、これはかなりショックでした。
ふと上部のロフトの温度をみると17.1℃、暖気が上昇しているのが分かりました。それでも17.1℃、冬室内で快適に過ごせる温度は、一般に18℃〜22℃と言われています。普段はロフトで就寝しておりこの日も睡眠をとっていましたが、朝はいつもより寒く感じました。
あと気になる電気代はというと消費電力が約1000kWh(1時間の消費電力量)を推移、1時間あたり約27円となります。
適応畳数以下ではどんな結果になる
検証実験2日目「7畳和室」
2日目、今度は1階にある7畳の和室にて検証。
デロンギマルチダイナミックヒーターの「MDHU12」 の上部は少し離れて手を当ててやるととても暖かくて心地よいものです。前日はこの暖気が上部に流失した結果が出ましたが、今回は密室で天井までの高さは約2.5mです。
外気温は5.8℃で好条件、さて結果はいかほどに・・・
検証開始時のお部屋の温度は11.8℃、その後前日と同じようにきっちりと25分後のデーターを見ると12.1℃。
■結果その1:我が家では 「外気温が5℃でも、室温が20℃に達するまでに必要な時間はわずか25分。 」は無理でした。
でももっと時間を掛ければと思い昨夜と同様検証を朝まで続行します。
結果、朝まで稼働させましたが最大で16.3℃。実はこの日は、この部屋に妻と子供に寝てもらい検証に協力をしてもらいました。
アプリの温度を見る限りは、やはり寒いかなぁと朝私が和室の襖を開けてみると、ほんわかと暖かく感じます。ちょっと期待を込めて二人に尋ねると結果はそれでも寒かったという意見で一致。
■結果その2:我が家では 「外気温が5℃でも、デロンギヒーターは寒い 」との結果に至ります。
その後畳の表面温度も計測してみたところ約16℃でした。今度は天井付近です、約19℃。
昨日のロフトのように暖気は上部には滞在しているものの、床には降りてこないようです。
もっと詳しく調べるために今度はTiang手持ち型サーモグラフィーカメラを使って、赤外線熱画像で見てみました。画像の中心の温度(白地で表示されている温度)を基準として、最高温度と最低温度を表示してくれます。温度が高くなるほどその面が赤く映し出されます。
画像を見ると分かりますが床面の温度は低く、天井付近の温度は上昇しているのが見て取れます。また右の画像は左半分は窓ガラスと障子という和室特有の部分ですが、温度が一段と下がっているのも分かります。窓などの開口部はやはり熱損失が高いと改めて実感です。
とこんな感じで2日にわたり検証実験をしてみましたが、いかがだったでしょうか?
測定機器の性能や誤差もあるとして、それを差し引いてもひとつ確実に言えることは、我が家ではデロンギヒーターの性能は発揮できなかったといえます。
でもここで高評価しているレビューは嘘なのかという疑問が残ります。
確かにレビューの中には「デロンギヒーターは寒い」「全然暖まらない」というのもあります。それは私とて同じです。
では何が満足度の高い方と違うのか、今度はそれを探ってみました。すると最後は日本の住宅事情まで掘り下げることに。
デロンギヒーターが寒いと感じる原因
今回はお高い買い物をしてしまったと反省しつつも、それを無駄にしないためにデロンギヒーターが寒いと感じる原因を探ってみました。
デロンギヒーターの設置場所が間違っている
デロンギヒーターの公式ページにもありますが、設置場所は窓際などの開口部です。検証実験でも1日目の時はこの窓際に設置しましたが、2日目の時は部屋のやや中央においてしまいました。
冬場には「コールドドラフト」という現象が起こります。窓から入り込んだ冷気が下の方にたまり暖気を上部に押し上げてしまうというものです。
検証実験のサーモグラフィ画像をもう一度見てください。このように見比べてると正にその現象が起きていると分かります。ブログでもコールドドラフトは何度か紹介していましたが、今回は身に染みて実感することに。
なので必ずデロンギヒーターを使う場合は窓際の開口部に設置することが大事です。
デロンギオイルヒーターの適応畳数を見誤っている
これはデロンギのHPから引用したものです。ここには(社)日本電機工業会による暖房(電気ストーブ・温風機・パネルヒーター)の統一基準を元に算出した適応畳数が掲載されています。
(社)日本電機工業会の基準は日本のメーカーの基準に使われており、各メーカーはカタログや取扱説明書など細かく掲載されているもので、一つの目安になるものです。
こちらは「デロンギ マルチダイナミックヒーター MDHU12-PB」の取扱説明書です。最後に仕様が書かれています。適応畳数がここには「8畳から10畳」とありますが、よく見ると「10畳」はデロンギ自社実験によるものと書かれています。
「8畳 」は、(社)日本電機工業会 の基準でいう「コンクリート住宅」での基準です。
えっ!「コンクリート住宅」?
調べると木造住宅の普及率は約90%、それ以外を全て含めたとしても10%しかありません。一部沖縄など木造住宅が10%未満という例外を除いては、一般の住宅では木造が主流です。
我が家の間違いなしに木造。
そうなです!コンクリート住宅での基準がデロンギヒーターの適応畳数、木造なら1200Wで「5畳」なんです。
完全に適応畳数を見誤ってしまいました。
このことと経験上から、木造住宅でデロンギヒーターを選ぶ時は
■1200Wタイプは5畳
■1500Wタイプは6畳
で使うのが失敗しないコツだと言えます。
ただ公式サイトに書かれていますが、これはあくまでも目安です。
条件によって暖められる広さが異なることがわかります。あくまでも目安であり、部屋の方角や断熱性、窓の大きさなどによっても暖房効果が異なります。
■引用:デロンギHp 適用畳数とはなんですか?より
高性能の断熱住宅やマンションなどになると適応畳数はずっと高くなるのは言うまでもありませんが(T_T)シクシク…
住宅性能が低い
さて最後の「デロンギヒーターが寒いと感じる原因」は住宅性能の低さによるものです。
断熱材といっても、グラスウール・ロックウール・発砲ウレタン・硬質ウレタン・フェノールなど様々です。
しっかりとした断熱工事をしている木造住宅は鉄筋コンクリート造にひけをとらない断熱性能を誇るケースもあるほどです。
したがって、先ほどの章で伝えした(社)日本電機工業会の基準の断熱材の50㎜といっても、選ぶ断熱材によっては全く適応畳数も変わってきます。
さらには外断熱や内断熱などその工法の違いもあります。
なのでデロンギヒーターが寒いと感じるか感じないかは、この断熱性能の差によるものが大きいと言えます。つまり我が家は残念ながら、この性能が低かったということです(”◇”)ゞ
ちなみに日本の住宅の断熱性は先進国の中でも、ダントツの低さだと知っていましたか?
そのことは後でお伝えしますが、まずは実際の高性能断熱住宅とはどんなものなのかを見てきましたのでお伝えしたいと思います。
条件次第でデロンギヒーターは20畳でも使える?
デロンギヒーターに満足されている方はマンション暮らしや、しっかりとした断熱性や高気密の住宅で暮らしている方、適正な畳数でお使いになっている方だと思います。
その断熱性の一例ではありますが、この窓の数と吹き抜けの高さを見てください。とても立派な住宅です。これは建坪面積が75坪、おおよそ150畳ある住宅です。一番高断熱を謳っていそうなハウスメーカーさんを見てきましたが、なんと暖房機器はエアコン1台です。
1階から3階まで見て周りましたが、どこも1度も寒いと感じることはありませんでした。エアコン1台で家全体、150畳をカバーしています。
ちなみに一番気になっていた窓の開口部は、樹脂サッシと所々にアルミ樹脂複合サッシ、窓ガラスはシャノンウインドⅡsを使っているとのこと。
ここまでと言わなくても、レベルの高い断熱住宅であれば、デロンギヒーターで20畳は可能の範囲ではないでしょうか。
こんな方にはデロンギヒーターをおすすめします
今回の記事の重要ポイントは上記の3点です。
つまりデロンギヒーターは使う人を選ぶ暖房機器であると言えます。
特に最後の住宅性能が大事。この性能いかんでは適正畳数は大きく変化します。
我が家は北側に大きな窓があり、おまけにシングルガラスのアルミサッシです。最近は、ペアガラス(複層ガラス)は当たり前で、さらに高性能のトリプルガラスも登場。サッシもアルミ樹脂複合サッシや樹脂サッシ、さらに高額で高性能断熱の木製サッシなど、どんどんと品質は上がります。
断熱材はグラスウールというポピュラーな断熱材でマットエース430という物を使っていたようで、厚みは50㎜と100㎜のものがあるようです。(当時そこまで知識がなく、工務店任せでした。)
皆さんのお役に立てればと思い、恥ずかしながら我が家の壁の中を紹介しておきます(/ω\)
つまるところデロンギヒーターを購入して思ったことは、住宅性能の重要さです。
この記事を参考にして頂いて、それでも我が家(マンション等でお住まいの方も)は大丈夫だと思える方は、購入をおすすめします。
記事のトップの画像に私が購入した当時の価格を一緒に掲載していますので、購入時の目安にしてみて下さい。ちなみに現在はかなりお安くなっているようです。
またデロンギヒーターの性能の合った住宅環境に自信のない方は、我が家で愛用している下記の暖房機器を使ってみてはどうでしょうか。小部屋やロフトでは抜群の性能を発揮します。デロンギヒーターのような輻射熱じゃなく対流式、いわば温風によって暖めてくれるので足元などとても暖まり重宝しています。
こちらも住宅性能にもよりますが、20畳ほどのリビングでも使われている方もいるほどですよ。
最後に「デロンギヒーターの失敗で得た日本の住宅事情」
実はデロンギヒーターの購入は今回で2回目なんです。初めて購入したのはもう20年以上前のこと。
現在は速暖性が向上したマルチダイナミックヒーターがあると知って、進化を信じて購入しましたがこんな結果となりました。正直ちょっと悔しいです。でもそれをバネにして「なぜなんだろう?」と調べていくうちに、予想外の日本の住宅事情を知る事になります。
その時に読んだサイトがこちらです。
日本の住宅は「先進国中、ダントツで低性能」…“寒さ、結露、高い光熱費”は当たり前ではない
断熱性能等級4と5ってどのくらい違う?「断熱性」を比較する基準を解説!
【鉄筋コンクリート】住宅メーカー6選&メリット・デメリットを紹介
例えば先進国の中で日本の断熱性能は最低レベルって知っていましたか?
主流のアルミサッシは欧米では物置にも使われていないなど沢山の情報があります。
特に窓ガラスは我が家は、シングルガラスのアルミサッシなので先進国の中の最低レベルの日本の中でも、これまた最低レベルだと知って愕然としてしまいました。
今後家を建てられる方や、リフォームをお考えの方は是非上記のリンク先の記事を参考にしてみてください。
当ブログでも断熱リフォームに関して、発信していく予定ですのでよろしくお願いします。(2022年3月時点)
まずはリフォームの業者探しに、お役に立てればと思い一括見積もりサイトを紹介しておきます。
おすすめ見積りサイト/リフォーム一括無料見積りプロモーション【リショップナビ】最後までお付き合いくださりありがとうございました。
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