最近は温風サーキュレーターという名前をよく聞くようになりましたが、実際の性能はどうなの?と気になりますね。私もその1人でした。
今までセラミックヒーターや電気ストーブやヒーター、デスクヒーター、エアコンなどの家電から、ルームシューズ、ヒートテックや防寒ソックスなどなどを試してきましたが、「これだ!」というのが見つかりませんでした。
というのは筆者は末端の冷え性がひどくて、左手の中指などは夏場でも他の部位と比べても体温は低い状態。特に冬場は普段の仕事も温かジーンズを中に穿き込むほどの強者です。
今回はそんな冷え性の方にもおすすめのボルネード温風サーキュレーターVH10-JPをレビューします。
先に結論を申し上げるとこんな方にはおすすめできる商品です。
また逆におすすめできない方はこちら
以上踏まえて、興味のある方は記事をご覧ください。
ボルネード温風サーキュレーターVH10-JPのリアルなレビュー
まずは購入までの経緯も同じ境遇の方には参考になるのかなぁと思いましたのでお話をしますね。
まず、普段筆者が使用しているスタイルがこちら。ちょうど椅子下、後ろ約10㎝ほどの距離に設置しています。足元はもちろん、ふくらはぎに温風が当たって心地良い感じです。
写真のようにスチールデスクを使用しており、これが冬とてつもなく寒かったんです。
袖箱の側面に触れると「寒っ!」
さてパソコンを開くぞ!と天板に触れると「寒っ!」
となり何も暖房を効かせない状態だと真冬には手袋を付けてキーボードを打つことになります。
そのためエアコンを使っていましたが、今度は足元が 「寒っ!」
ルームシューズ、ヒートテックや防寒ソックスなどで対応するも悩みの解消とはならず、電気ストーブを試します。
この速断性と暖かさはボルネード温風サーキュレーター以上、特に暖かさは近距離ではむしろ熱いレベル。試しに近くに手を当てて手のひらの表面温度を測ってみたら70℃でした。
頑張ったらもっと温度の上昇を計測できますがもう限界でした。
電気ストーブはとても優秀なんですが、このように表面はとても熱くなり足元を暖めようと近づけ過ぎると椅子にも熱がおよびます。
また、お仕事で疲れてついうたた寝をしてしまうと火傷の危険があったり(過去、実際にやってしまいました)、さらには走り回るお子さんがいらっっしゃるご家庭では「ガシャーン」と思わぬ転倒が起きたりも(これも経験済)。
そこで同じブログ仲間の方に教えてもらったのがこのデスクヒーターです。
VIVREAL パネルヒーター 足元ヒーター 省エネ 135W消費電力折りたたみもできて使わないときも収納にも困りません。消費電力も135Wと経済的です。
これもかなり優秀です。結果的に昨年はこれで冬を乗り切りました。
でもどんどん日々寒くなり、ある真冬の日を境に限界が・・・。筆者の末端冷え性が、このデスクヒーターの限界を訴えます。
原因はふくらはぎです。
デスクヒーターは足元を囲んでくれるので全体はかなり暖かいのですが、ヒーターが無い後部は室内の冷気がすーと忍び込んできてふくらはぎにダメージを。
毛布で囲んだりもしましたが、それでも筆者には通用しませんでした。
恐らく通常の方には問題なく使える性能は十分にあるとは思います。
さて今年はどうしようかと迷い1人用のこたつも検討してみました。
こたつ1人用 JOT-K070S3消費電力も300wと控えめ。絶対に暖かいんだろうなと思うも、また机を買うことに抵抗を感じ諦めました。
そこで ボルネードの温風サーキュレーターVH10-JPの登場です。
実はこの商品は昨年から気にはなっていまいたが、デスクヒーターを購入したこともあって購入しませんでした。
さらに次に挙げることも購入に踏み切れなかった原因。
こういった不安要素を持っていましたが、思い切って購入したのが本当のところです。
では実際はどうだったか?
それではお伝えしていきます。
まず筆者の一番の悩みであるふくらはぎの寒さ、これを解決すべく置き方を冒頭でお伝えした通り、 ちょうど椅子下、後ろ約10㎝ほどの距離に温風サーキュレーターVH10-JPを設置しました。
暖気を逃がさないように更に毛布で足元を囲います。
その日、外気温は約10℃でした。結構冷え込んだ日の事です。
室内の気温は約16℃、上はセーターを着用するか軽めの上着が必要な温度。下は筆者の場合、末端の冷え性がひどくいのでジーンズなどのズボンとユニクロのヒートテックタイツで武装します。
そして体には良くないと分かりながら喫煙する筆者は、換気を常にしたいので窓を少しだけ開けている状態。別のサーキュレーターで換気をします。
部屋の間取りは約9畳の洋室、足元はクッションマットを敷いて床の温度を緩和します。上には約5.5畳のロフトがあります。
今回購入したボルネードの温風サーキュレーターVH10-JPの適応畳数は8畳以下、メーカーさんの言うことを聞かずこんな悪環境での使用です。
結果どうなったか?
足元、机下の温度が26℃まで上昇!これはもう温いしか言いようがないレベル!
ひざ掛けや毛布で足元を囲むと更にほっかほっか、一番の悩みのふくらはぎの冷えも感じなくなりました。
室内の温度も3.5℃上昇、軽め上着で十分過ごせます。
そして冬には冷たくて悩みの一つになっていた天板の冷え、使い始めは18℃でしたが
温風サーキュレーターを使い続けると23℃まで上昇しました。ここまで表面温度が上がってくれると、冷やっとすることもなくなり反対にほんおり温かささえ感じます。これは予想外でした。
ちなみに600W使用時で至近距離での温度は25.9℃ほど、風速は1.7m/s。
1200W使用時は至近距離での温度は37.6℃、風速はほぼ同じ1.7m/s で誤差の範囲。
実際に手をあてて皮膚の表面温度を測ると50℃でした。ただ計測値は当ブログの参考値として受け止めて下さい。
ボルネードの温風サーキュレーターVH10-JP は「熱くならない」というコンセプトで作られていて、
火傷をしにくいという安全性もこのヒーターの特徴ですが、公式ページには「吹き出し口の平均温度は約50℃ですが、皮膚が長時間触れていると低温やけどを起こす可能性がありますので、ご注意ください。」と注意書きがあります。
確かに手をあまりにあまりに「熱い!」とまではなりませんが、あまりにも至近距離での使用は低温やけどの恐れがあります。
低温やけどは、心地よいと感じる温度(40度~50度程度)に長時間皮膚が接することで起こります。※50度なら3分間の圧迫、42度でも6時間接触すれば細胞が変化するという報告があります(国民生活センター調べ)
熱傷(やけど)に関する簡単な知識
また風速に関しても性能を上げ過ぎると体感温度が下がるので、その点うまく微調整されていると感じました。
さきほど風速が1.7m/s と当ブログで計測と記載しましたが、これ以外と重要なんです。
サーキュレーターはその風量や風速、到達距離が注目されがちですが、我が家のある3,000円ほどで購入した一番小さいサーキュレーターの弱でもこれ以上の風速がでます。また他社製品の一般的なサーキュレーターにおいても「弱」でもそれ以上でした。
室内の空気を上手にコントロールするには、その威力だけでなく「弱」も大事。
ちょっと上の画像を見てください、左にまず注目です。冒頭でお伝えした通り部屋にはもう一台サーキュレーターを設置しており、これを365日24時間フル稼働させています。風速は1.3 m/sで、電気代も気にならないレベルです。 ※喫煙だけが理由ではなくて、観葉植物を共に過ごしているのも理由なんですが詳しくは「観葉植物の風通しにおすすめ!ボルネードサーキュレーター」をご覧ください。
温度計は「机上」「タンス上」「ロフト」と3つ設置していますが、365日24時間フル稼働のおかげで温度にあまり差が出ません。 このような使い方ができるのもボルネード社の凄いところです。詳しくは「サーキュレーターの選び方|耐久性で選ぶ」をご覧ください。
さて本題に戻りますが、次は右側に注目です。今回のレビューでの使い方では、足元だけでなく机上が一番温もっているのが分かります。
部屋の間取りは約9畳の洋室、足元はクッションマットを敷いて床の温度を緩和、上には約5.5畳のロフト、おまけに外気に換気もしている使用環境ですが、十分な効果を感じました。
今まで色々と暖房器具を使ってきましたが、筆者にはもう手放せない存在です。
ボルネード温風サーキュレーターVH10-JPの安全性
あと安全性にも少し触れておきますね。
底にはこのような転倒時OFF装置があります。これがとても敏感でコードが本体に挟まるだけの傾きでも反応します。小さいお子さんがいらっしゃるご家庭でも安心して使用できます。
別に記事にボルネード温風サーキュレーターの安全性について記載していますので、詳しくは「ボルネードの温風サーキュレーターの安全性」をご覧ください。
ボルネード温風サーキュレーターVH10-JPの口コミ
ここでは他にもボルネード温風サーキュレーターVH10-JPを実際に購入された方の口コミを紹介します。
温風サーキュレーターで不満が解消されました。暖房をつけている感覚がなく、いつも部屋が快適な温度に保つことができるからです。部屋全体がほんわりあたたかく、乾燥も感じません。電気代が今までよりも上がるとも思えないので、大満足のようです。
朝一番でエアコンとボルネードヒーターを一緒に使ってます。寒くなくなったら、エアコンをストップ。その後はこのヒーターだけで、足元も暖かく快適です
机やテーブルで作業していると、足元がとても寒いのが悩み。ひざ掛けも使ってましたが、立ったり座ったりするのでちょっと面倒。足が寒いので、だんだん体も冷えてきてしうので、仕方がないからたくさん着込んだり、エアコンの温度を上げてみたりしてました。このヒーターを足に向けて使ったら、テーブル下がこたつの様になりました(笑)足元はほど良い暖かさで、しかものぼせないから頭はすっきり。作業がはかどります!受験生の息子も『眠くならないこたつ』と気に入ってます
ヒーターによる猫の火傷が心配で購入してみました。2ヶ月経ちましたが問題なく使えています。20〜30分もすれば部屋全体が暖まり、足元の冷えもなくなりました。換気の必要もないのは良いですね。温風自体はぬるく、速暖性が必要な場合には向かないかと思います。
付けた最初は少し臭いがありましたが、割りとすぐに消えました。スイッチを入れてすぐに温風が出て、早く室内を暖めて行くので嬉しいです。タイマーがついていれば申し分ないです。自分で管理出来る人向けです。
まだ使用して間が無いですが、最初の使用時の臭いが気になります。サーキュレーター自体初めての使用なのでわからないのですが、風が弱く商品の説明みたいに部屋全体を温めるような感じは感じません。足元程度くらいのヒーターのように感じます。
ある程度の暖かい風がでるのか?と思ったが無意味だった。太平洋側では意味あるかもしれないが日本海側では意味が無いと思われる。
電気代が意外にアップしてしまいました。
所謂サーキュレーターのイメージで購入すると拍子抜けする。これは普通に電気ファンヒーターです。
ゆっくり部屋全体を暖める。自分はこんな感じで良いと思ってますが、ファンヒータに慣れている女房はやや不満そうです。密閉性の良い洋室には向いているが、和室等で使用すいるには一寸物足りないかな。
次はツイッターからです。
ボルネード温風サーキュレーターVH10-JPのメリット
ボルネード温風サーキュレーターVH10-JPなら単独使用でも、筆者の使用環境であれば十分対応できます。
ボルネード温風サーキュレーターVH10-JPのデメリット
広い空間においては、総合的にはやはり暖房機器としてはエアコンやガス・石油ストーブに軍配はあがりますが、その場合は併用がおすすめです。食事時は食卓などのテーブル下の足元に当ててやるとかなりの効果があります。 その後移動させて使用に適した部屋や洗面所やおトイレで使用するなど活用方法は様々です。
ボルネード温風サーキュレーターVH10-JPのスペック
モデル番号(型番) | VH10-JP | |
色 | 黒 | |
電圧(V) | 100 | |
周波数(Hz) | 50 / 60 | |
モード設定 | 高温 | 低温 |
消費電力(W) | 1200 | 600 |
電気代(1時間)※ | 32.4円 | 16.2円 |
温度設定 | サーモスタット(ダイヤル式室温設定) | |
安全装置 | 温度ヒューズ 温度過昇防止装置 転倒時OFFスイッチ | |
本体寸法(cm) | 幅29.5×奥行23.5×高さ30.5 | |
重量(kg) | 2.3 | |
適用畳数(畳) | 〜8 | |
保証期間 | 3年 | |
標準価格 | ¥16,500 |
※電力量料金は、1時間 1kW = 27円で計算
特筆すべきは保証期間、なんと3年もあります。ちなみに他社製品はほぼ一年です。
当ブログでも度々ボルネード社のサーキュレーターを紹介していますが、この長期の保証期間は本当に安心できて知人にもおすすめしたくなる要素でもあります。
またボルネードは創業80年の世界初・最古のメーカーであり、それは飛行機の技術を応用した高性能空気循環機の産みの親としても有名です。
ボルネード温風サーキュレーターVH10-JPの購入するには?
ではどこで購入できるのかをみていきましょう。現在は下記のECショップにて販売しているようです。
またボルネード公式ページからも購入は可能です。
いくつか購入先はありますが、サーキュレーターにおいては経験上「Amazon」が一番安く買える傾向があります。※実際、筆者も10数台サーキュレーターを過去に購入してきましたがほぼAmazonです。
ボルネード温風サーキュレーターのQ&A
こちらは筆者が気になったことを直接代理店に問い合わせした内容です。
皆さんの参考にと思い掲載しておきますね。
- Qそもそも温風サーキュレーターという言葉の定義はあるのでしょうか?
- A
言葉の定義はございません。弊社で作成した言葉になります。
ヒーターは熱いものという考えがあるせいか、ぬるい温風で部屋全体が暖まるイメージをなかなかご理解いただけずにいました。
そのため新しい暖房器具として認識していただきたく、弊社ホームページ等で、温風の出るサーキュレーター「温風サーキュレーター」という呼び方を使用しております。
- Qオイルヒーターや電気ファンヒーターやセラミックファンヒーターとは構造的にはどう違うのでしょうか?また分類するとしたらどれに当てはまるのでしょうか?
- A
構造的には「電気ファンヒーター」に近いです。発熱源の前部にファンとらせん状のグリルが付いており、暖かい空気をサーキュレーターによって送風・循環する仕組みです。
- Q中にあるサーキュレーターの回転を計測したところ、低速で常に一定のように思います。これは回転数を上げ過ぎると体感温度が下がってしまうので、ギリギリの設定がされているなどの理由があるのでしょうか?
- A
速度に関しては風速が上がると体感的に「寒い」と感じるため、様々なテストを行い、寒くなく室内全体に温風を循環させられるスピードになっております。
低速に感じられるかもしれませんが、通常のファンヒーターに比べて、プロペラやグリルがサーキュレーターの構造となっているため、室内全体に温風を循環させることができます。
また、熱源をより高温にすれば速度を上げることも可能かもしれませんが、そうしてしまうとボルネードの「熱くならない」というコンセプトに反してしまいます。
火傷をしにくいという安全性もこのヒーターの特徴ですので、その辺をメーカーとしても調整して仕上げております
- Q説明書にはお手入れ方法として、エアーダスターで内部の埃や髪の毛を吹き飛ばして下さいとの記載がありましたが、カバーを開けて掃除は出来ないのでしょうか?
- A
カバーを開けての掃除ですが、中に電熱線を含む多くの配線が張り巡らせてあるため、中を開けての掃除は推奨しておりません。エアーダスターや掃除機での吸引でお願いいたします。また、吸いきれないほこりはピンセットや長めの綿棒などで隙間から取り除いてください。その際、電源コードはコンセントから抜き、綿棒などが製品内部に入り込まないよう、十分にご注意ください。
最後に
今回初めて温風サーキュレーターを購入してみましたが、正直悩んだ挙句の果てでした。
まだ「温風の出るサーキュレーター」という商品自体が少なく、「温風サーキュレーター」という名称も正式には定義されていない状況です。
当ブログでは便宜上そう呼んでいますが、「 ⇒言葉の定義はございません。弊社で作成した言葉になります。 」と先ほどにもあったようにボルネード様が作った言葉です。
「温風サーキュレーター」は他社を見まわしてもまだ商品のラインナップも少なくレビュー記事も少ない、参考になる要素が通常のサーキュレーターと比べる各段に少なく、市場も認知度もこれからの暖房器具としての選択肢といえます。
そういった背景もあり「それじゃあ、参考になる記事を書いてみよう!」と思い立っての購入でした。
この記事が少しでも皆さんのお役に立てれば幸いです。
最後までお付き合い頂きありがとうございました。
【予告】実はボルネード温風サーキュレーターVH10-JPが気に入ってしまい別の機種も購入しちゃいました。後日なにかしらの記事にて登場予定です。
追記・・・記事を追加しましたのでよろしければご覧ください
コメント