PK-18S01は、独自技術を搭載したシャープ初のサーキュレーターです。2024年4月18日に発売。
シャープの独自技術として、
- 新開発のファン「ネイチャーウイング」
- 史上最高濃度の「プラズマクラスターNEXT」
が搭載されており、大風量と静音性、消臭機能が期待されます。
その上、工具なしで背面ガードまで取り外しが可能なのでお手入れも簡単!
ユーザーに優しいサーキュレーターともいえます。
でも、「ほんとに性能はいいの?」と気になってしまいますよね。
そこで今回は、これまで50台以上のサーキュレーターを集めてきた筆者が、PK-18S01の性能を確かめてみました。
結果、「独自技術と分解可能で満足度は高め」「プロペラが大変美しい」と感じました。
そのほかは、後ほど詳しく説明しますね。
この記事ではPK-18S01の
- 製品のスペック
- 搭載されているシャープの独自技術の紹介
- PK-18S01のレビュー、良かった点と悪かった点
- 分解と掃除の方法
- ほかのユーザーの口コミや評判
など紹介します。
シャープ初のサーキュレーター PK-18S01のスペック
型番 | PK-18S01 |
---|---|
メーカー | シャープ |
適用畳数(空気循環) | ~30畳(約50m²) |
適用畳数(プラズマクラスター) | 約10畳(約17m²) |
カラー | アッシュブラック、ライトグレーの2色 |
モーター | DCモーター |
羽根径 | 18㎝ |
羽根枚数/独自技術 | 3枚/ネイチャーウイング |
瞬間最大風速 | 5.6m/s※当サイト計測値 |
消費電力 | 2.5W~21W |
電気代(1時間) | 0.08円~0.66円(単価31kWh計算) |
風量切替 | 10段階 |
首振り | 上下:約60°(上)/約60°(下)/約140°(自動) 左右:約60°/約90°/約120°(自動) |
タイマー入/切 | 1時間~9時間(1時間単位) |
運転モード | 連続・リズム・おやすみ・衣類乾燥 |
チャイルドロック | 〇 |
メモリー機能 | 〇 |
リモコン | 〇(マグネットにて本体に設置可) |
定格入力 | AC100V-240V 50/60Hz |
定格出力 | DC24V 2.0A |
外形寸法 | 幅25.3㎝×奥行19.7㎝×高さ32.9㎝ |
コードの長さ | 1.8m(ACアダプター) |
重量(付属品は除く) | 約2.6kg |
発売日 | 2024年4月18日 |
価格 | ¥24,200(税込) |
保証期間 | 1年 |
公式サイトURL | https://jp.sharp/pci_fan/products/pk-18s01/ |
PK-18S01に搭載されているシャープの2つの独自技術とは?
PK-18S01には、以下の2つのシャープの独自技術が搭載されています。
- 新開発のファン「ネイチャーウイング」
- 史上最高濃度の「プラズマクラスターNEXT」
シャープは、このサーキュレーターの開発に3年以上をかけたといいます。
それでは、詳しく見ていきましょう。
新開発のファン「ネイチャーウイング」
PK-18S01の採用されたネイチャーウイングは、フクロウの翼の断面のふくらみを応用したものです。
フクロウは、大きな翼で風を捉え、ゆっくりとした羽ばたきで羽音を抑えながら飛行するため、獲物に気づかれず捕獲することができます。
このフクロウの羽根の構造は、翼の膨らみで空気を捉えて高い浮力を発生させたのち、翼の後部の形状で風の力を増加させることができます。
シャープは、ファンの断面に応用することで、「音がうるさい」というサーキュレーターのデメリットの解消と大風量の両立を実現しました。
また、開発時の目標だった「最大50dBを切る運転音」を実現したともいいます。
サーキュレーターの後発として、「いい加減な製品は出せないと」という、シャープの並々ならぬ努力を感じるところです。
そのためPK-18S01は、今までのサーキュレーターにないプロペラが一番の特徴といえるでしょう。
しかも独特の膨らみのためか、このプロペラは、見る角度によって変わる光の反射が実に見事で綺麗なんです。
このふっくら感、作り手の思いを感じるのは私だけでしょうか?
美しいこのプロペラ、ちょっと見惚れてしまいました。
史上最高濃度の「プラズマクラスターNEXT」
さて、次は「プラズマクラスター」がです。
プラズマクラスターは、家電メーカーのシャープが開発した空気浄化技術。プラズマ放電により活性酸素を発生させ、+と-のプラズマクラスターイオンを作り、空気中に放出するプラズマクラスター技術を総称するものであり、また、シャープによる造語である。この呼称は、シャープにより日本において商標登録されている。
ウィキペディアより
PK-18S01には、この「プラズマクラスター」が搭載されています。
「プラズマクラスター」は、まさにシャープの独自技術であり、空気清浄機やエアコン、洗濯機などにも搭載されており、馴染みある方も多いでしょう。
プラズマクラスターは、発生するイオンの濃度によってグレードが分かれており、
「7000」や「25000」、「NEXT」などあります。
PK-18S01には、この中で史上最高濃度の「プラズマクラスターNEXT」が搭載。
これにより、プラズマクラスター25000の倍、1cm³当たり50,000個以上のイオンを発生させます。
「プラズマクラスター」は、同社の扇風機にも搭載されていますが、
「プラズマクラスターNEXT」が搭載されているのは、PK-18S01だけです。
つまり、現時点でのシャープ最高峰の技術が詰め込まれているわけですね。
このテクノロジーによって以下の効果が期待されます。
- 浮遊カビ菌を除菌して空気浄化
- 静電気を抑える
- 部屋干し衣類の生乾き臭をスポット消臭
- ソファなどに染みついた料理臭をスポット消臭
- 寝具や衣類に染み付いた30〜40代特有の体臭をスポット消臭
- 衣類についた汗臭をスポット消臭
- タバコの付着臭を分解・除去
ただし、風が当たらない部分のニオイは取れませんのでご注意を。
シャープ初のサーキュレーターPK-18S01をレビュー!
PK-18S01の良かった点や悪かった点など、レビューを以下にまとめました
それぞれ詳しく見ていきます。
PK-18S01を実際に使用してみて良かった点
まずは、実際に使ってみて感じたPK-18S01の良さを10個紹介します。
最大30畳対応というだけあり、たっぷりの風量が得られる
PK-18S01は、風量をMAXにすると、たっぷりとした風量を感じることができます。
その風は、中心に突き刺さるような強烈なものでなく、面になって届きます。
丸みがあり優しさを感じる大きな風です。
そのため、扇風機のように直接風に当って涼を取りたい方にも向いています。
ちなみに当サイトで、PK-18S01の瞬間最大風速を計測したところ5.6m/sでした。なかなかのものです。
ロフトや2部屋でも十分に到達するほどの風の直進性
PK-18S01のたっぷりとした風量は、しっかりとした直進性があるので、2部屋やロフトでも十分に風が到達します。
私自身、普段はロフトで就寝していますので、サーキュレーターの性能をチェックする時には欠かさず行います。
この点、PK-18S01は全然問題なく、快適に凄すことができました。
PK-18S01の稼働音や首振りは静音性が高く動作も秀逸
PK-18S01の風切り音やモーター音、首振り時の音や動作ついては以下のとおりです。
- 風量を上げると大きな音になるが、MAX時でも嫌な音には感じない
- 風量1はほぼ無音、風量5までならかなりの静音性を感じた
- 首振り時の音が、ほぼ無音で動きが滑らかだった
- 台座から浮いたフローティングファンのおかげで、下方向にも風を送れる
上記の中でも、一番驚いたのは風量MAXにした時の音です。
確かにうるさいなりますが、耳障りな感じはなく過ごしやすい環境です。
また、風量1は、ほぼ環境音と変わらないほどで、
正直稼働しているのか、分からないほどの静音性でした。
開発を一からスタートしたという新開発のファン「ネイチャーウイング」の性能は確かなようです。
PK-18S01の風量による風の音の変化や首振りの様子については、簡単な動画にしましたので以下をご覧ください。
PK-18S01の首振りは下60°まで向けられますので、小さいお子さんの手の届かない棚に置いて使うことも可能です。この辺りの安全性は使い勝手は、開発者の優しさを感じますね。
部屋干しのニオイやたばこのニオイが軽減された
妻は部屋干しのニオイ、私はたばこのニオイが軽減されたと感じました。
特にタバコのニオイは、あえて閉め切った部屋で吸って消臭力を試しました。
一晩中サーキュレーターを付けたままにしたところ、
朝いちの感覚は、窓を開けた時よりも劣りますが、かなり軽減されていました。
また別の日、
今度は少し窓を開けてPK-18S01を付けたままにしてやると、
明らかに効果ありです。
PK-18S01の搭載してあるプラズマクラスターNEXTは、「カビ」「ウイルス」「菌」「ダニのふんや死がい」「花粉などのアレルギー」などの除菌や作用を抑える効果が期待できます。
ペットのニオイの軽減にも、いいのではないでしょうか。
説明書を見なくても分解できる
PK-18S01は、工具なしでも簡単に分解できました。
それも説明書を見なくてもいいほど簡単でした。
慣れると1分もかかりません。
最近は、分解可能なサーキュレーターが増えて色々と試してきましたが、
PK-18S01は、それらの中でもダントツで簡単でした。
これは便利!
リモコンはマグネット付きでなので、本体だけでなく有孔ボードにも付けられて便利
PK-18S01のリモコンはマグネット付きです。本体のパネル部分にピタッとく付けることができます。
また、そのマグネットは結構強力なので、こういった鉄製の有孔ボードにもズレ落ちることなく装着できます。
こうしておけば、使いたい時にサッと操作できるので、めちゃ楽ちんなんですよね。
ファブリック調のデザインとライトグレーの配色は北欧モダンにピッタリ
PK-18S01のカラーは2種類、アッシュ ブラックとライト グレー です。
PK-18S01は、ファブリック調のデザインが特徴でカラーをアッシュ ブラックとしようかと迷いましたが、私にはライト グレー が正解でした。これが実にいい色合い。
他社の他のカラーと並べてみました。ブラックとホワイトと比べるとこんな感じです。
この表面のコーティングのファブリック調が、ちょっと高級があっていいんです。
北欧モダンに合いそうですよね。イメージ画像を作ってみました。
いかがですか?
ベージュ系にも、自然に溶け込んでいて良い感じでしたよ。
1時間1円にも満たない省エネ設計
PK-18S01の実際の消費電力を測定してみました。
- 風量最小時は約2.3W
- 風量MAX時の上下左右首振り時は約21.2W
このように最小電力は2.3W、最大でも21.2Wという結果になりました。
計算すると電気代は、最大でも約0.7円であり1円にも満たないです。
(単価31kWh計算にて)
さすがDCモーターだけあります。
仮に1日10時間で1か月(30日)使っても、200円にもなりません。
エアコンと併用すれば、電気代が抑えられていうことなしですね。
PK-18S01を実際に使用してみて悪かった点
では、PK-18S01の悪かった点を見てみましょう。
首振りは繊細なので、手動で位置を変えられない
『手でガードを持って停止させたり角度の調整をしないでださい』
と注意書きにあるように、これは絶対にしてはダメです。
でも、手で角度が調整できないので、ちょっと微調整したい時に面倒なんですよね。
移動時は専用の持ち手がないので、アームを持つ必要があるうえにやや重い
一般的なサーキュレーターは、後方上部に持ち手があります。
しかしながら、PK-18S01には持ち手がありません。
そのうえ、重量が2.5㎏もあるので片手で運ぼうすると、やや重たく扱いにくいのが欠点です。
とはいえ、プラズマクラスターを搭載している分、どうしても重たくなるのでしょう。
左右のアームを両手で持ってしまえば、しっかりと握れるので反対に安定して持ち運びができます。
ACアダプターなのでコンセントを選ぶ
通常のプラグなら問題はありませんが、ACアダプターどうしの場合は、大きさによっては干渉してしまうことがあり、コンセントを選ぶ時があります。
また、ぶら下がったまま移動させると壁にぶつけたり落としたりということも、持ち運びの際にはあるかもしれません。
そのため、できればACアダプターは内蔵の方が良かったですね。
PK-18S01の分解と掃除の方法
次は、PK-18S01の分解と掃除の方法を見てみましょう。
分解はとても簡単でした。
慣れてしまえば1分もかからずに分解できます。
まず、前面ガードですが、目印があるので上方向に回すと外せます。
スピンナーをゆるめます。
羽根は手前に引っ張りましょう。
次は背面ガードです。
前面ガードと同じく取付けの際の目印があるので、下方向に回す外れます。
力はほとんど必要ありませんでした。
ぱかっと外れたら分解は完了です。
どうですか?
すぐできそうですね。
各部品は水で洗うか、汚れのひどい時は中性洗剤を付けて洗いましょう。
中性洗剤を使う場合のおすすめは「あとラクミスト」です。以前焼肉やった時に換気で使ったらめちゃくちゃ汚れていましたが、これを吹かけるだけで簡単に汚れが落ちましたよ。
さて、ここからは一般的なサーキュレーターにはない掃除です。
PK-18S01には、プラズマクラスターイオン発生ユニットが搭載されています。
ここを掃除しますが、付属品として専用のブラシがあります。
この専用のブラシで丁寧に、埃やごみを取り除いてやります。
掃除する部分はこのユニットの電極部です。
あとは外した部品を取り付けて終了です。
お疲れ様でした。
PK-18S01のほかのユーザーの口コミや評判
PK-18S01のほかのユーザーの口コミや評判をまとめてみました。
■身体にもやさしいし、洗濯物も乾かし、プラズマタイプでいいです。
■重量がありますので、移動等に少し不便さを感じます(重いため安定感はあります)
■風が強くても相当静かなことも良いところ。
■台座が大きい、高さがもう少し低いほうがいい
■プラズマクラスタがどこから出ているのかはちょっと疑問です
■風は上にも下にも回り込むので、小さいサーキュレーターより良い
■DCモーターになのでかなりの静かさ
■とても涼しく快適です。洗濯の嫌な匂いも抑えられました。
■風量も多く良い
■部屋干し、空気循環、風量重視、微風時の静音重視と幅広い用途で活躍します。
■マグネット付きのリモコンがとても気に入った、便利です。
悪い点では、「重い」「プラズマクラスターの効果が疑問」などありましたが、
全体的にはPK-18S01の満足度は高め、
そのほか私も共通して感じることが多数でした。
まとめ:PK-18S01はこんな方におすすめ
今回の記事『シャープ サーキュレーター プラズマクラスターNEXT搭載PK-18S01をレビュー!口コミや評判は?』はいかがだったでしょうか?
PK-18S01は、独自技術を搭載したシャープ初のサーキュレーターです。
シャープの独自技術として、
- 新開発のファン「ネイチャーウイング」
- 史上最高濃度の「プラズマクラスターNEXT」
が搭載されています。
PK-18S01の口コミや評判から見ても分かるように、全体的な評価は高く私自身の満足度も高めです。
風量はたっぷりとあり、静音性はかなり優れもの、
特にプロペラは独特の作りで、そして美しく仕上がっており見惚れしまうほどでした。
(これはあまり性能には関係ありませんが(;^ω^))
また、肝となる「プラズマクラスターNEXT」は目に見えない効果ですので、眉唾だと感じる方もいるでしょう。
しかしながら、シャープは「プラズマクラスター」を積み上げてきた信用があります。
すでに、エアコンや扇風機に搭載されている「プラズマクラスター」に満足されている方には間違いなくおすすめです。
実際、タバコ超嫌いな妻から感想を聞くと、身体に付着したニオイがマシになったといい、部屋干しのニオイは軽減したといいます。ペットのニオイの軽減にも期待できそうです。
ただし、PK-18S01はちょっと価格が高く、高級サーキュレーターともいえます。
しかしながら、
PK-18S01の搭載してあるプラズマクラスターNEXTは、「カビ」「ウイルス」「菌」「ダニのふんや死がい」「花粉などのアレルギー」などの除菌や作用を抑える効果が期待できます。
これらの除菌や作用を抑えたいなどお悩みの方に、
シャープ初のサーキュレーター プラズマクラスターNEXT搭載『PK-18S01』は
おすすめ商品といえるでしょう。
最後にもう一つ、
プラズマクラスターのイオンの放出は、約19,000時間(約2年2ヶ月)続きます。
1日8時間毎日使用した場合約6年です。ユニットの交換はできません。
そのため、プラズマクラスターのイオン放出の寿命はありますが、その間部品の交換なく使えます。
5年や6年は、通常のサーキュレーターとほぼ同程度の寿命です。
サーキュレーターとして使っても、1時間1円にも満たない省エネ設計です。
今回のレビューを参考に検討してみてはどうでしょうか?
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