畳は新しいものに替えて10年持つといわれていますが、使い方を間違えれば畳の寿命が縮んでしまうこともあります。
たとえばファンヒーターの熱風、当たり過ぎると熱を持ってしまうので乾燥してしまいます。もともと熱に弱い畳は痛みの原因にもなります。またホットカーペットなどは特に相性が悪く、畳の通気性を阻害してしまうので湿気が溜まり劣化を進めてしまいます。
畳はそういったデリケートな面もありますが、調湿機能や遮音性能というメリットがあるのでマンションはもちろん一戸建てにも使われているご家庭は多いでしょう。
今回はそんな畳を敷いた和室にも合う暖房機器を紹介します。
おすすめするのはこれ!ボルネードの温風サーキュレーター「VH200-JP」です。実は以前に同じボルネード社の別の温風サーキュレーターを購入したところ、これがとても気に入り追加購入として6畳タイプを選びました。この 「VH200-JP」の特徴のひとつはこの独特なデザイン。
和室に置いたところ、その自然な趣きはフローリングだけじゃなく、インテリアとしても和室にも溶け込んでくれます。
でもボルネードのサーキュレーターは知っているけど、これって何?という方は多いかも。そんな方は、まずは下記の項目をチェックしてみてください。
■暖房機器ののぼせるような感じが嫌な方
■空気の交換や換気、燃料の給油が面倒な方
■温風を直接当たることによる肌のトラブルを避けたい方
■一歳頃までの赤ちゃんや小学生のお子さんがいて安全な商品をお探しの方
■6畳までのお部屋で速暖性に優れた商品をお探しの方
■テレワークで足元の冷え性でお困りの方
■エアコンが置けない場所や短時間を使用の目的の方
こんな方におすすめできる「VH200-JP」は簡単に言えば電気ファンヒーターの一種です。でも世界初のサーキュレーターを開発したボルネード社が手掛けたこの暖房機器はちょっと違います。
サーキュレーターの技術が活かされ、まるで「温風サーキュレーター」です。
でも通常のサーキュレーターと比べると風量は超微風程度、ところがこれがほんと暖かいんです。ほんわかとした空気が部屋中に漂います。
前置きが長くなってしまいましたが、このボルネードの温風サーキュレーター「VH200-JP」 とはどういったものなんでしょうか、それでは詳しくお伝えしてまいります。
我が家で和室の暖房で使っているボルネードVH200-JPとは?
吹き出し口の平均温度は約50℃、この暑すぎない温風がボルネードのサーキュレーターの技術によって、優しい暖気となって部屋中を循環し体を包み込むような暖かさを作り出してくれます。
電気ファンヒーターの一種ですが、実際に使用するとほんわかとした今までのヒーターにない心地よさを実感します。
熱に弱い畳にも優しいので、今では和室用に使っています。
実際の和室での使用時の暖房効果について
これは我が家の7畳の和室で使用した時のデーターです。ボルネードVH200-JPのスペックでは6畳まで対応しており、ややスペックオーバーではありますが、暖房効果を試してみました。
夕方から深夜にかけて気温がぐっと下がる16時から午前3時まで測定。その日は最高気温は9.6℃で早朝には外気温は5.3℃まで下降、同時刻に7畳の和室にボルネードVH200-JPを設置して測定したころ、2時間で16℃まで上昇しその後の経過でMAX19.1℃を記録しました。
我が家の和室は玄関と隣接しており、出入りすると家の中では一番低い温度の空気が流れこんできます。実験中も19時から23時の間で何度か出入りを繰り返しおり、その温度の変化はデーターにも表れています。深夜3時過ぎに電源をオフにして実験は終了。その後1時間には約17℃、2時間後には15℃まで温度は下降します。
感想としては室温が19℃あれば十分に過ごせる温度で暑すぎることなく、エアコンでよくあるようなのぼせるような感じはありませんでした。部屋全体がほんわかとした優しい空間という表現がピッタリです。
さらには赤ちゃんが快適に過ごせる温度は、一般的には夏場で25度~28度、冬場で18度~22度と言われてます。これは大人とほぼ変わりません。結果、冬場に約19℃ある室内は快適な範囲といえます。
ボルネードVH200-JPの使用環境の限界
さてここまでは良いことばかりのお話でしたが、やはりVH200-JPにも限界があります。先ほどの実験では外気温が5℃以上ありましたが、それ以下になればなるほど実験の室内温度は下がります。
またマンションや一軒家の違い、気密性や断熱性、木造やコンクリートの違いによっても結果は左右します。もちろん寒冷地になると当然同じような結果は得られないでしょう。
参考に我が家は一軒家ですが、断熱性は今一つです。その後リビングでも実験をしましたが効果はかなり低く、使用場所は6畳からせいぜい実験と同じ7畳が効果を得られる限界でした。
反対に5畳ほどの部屋ではかなり暖かさを感じられ、半袖で過ごせるほどです。
なぜ和室の暖房としておすすめするのか
まず実験ではっきりと分かりましたが、ボルネードVH200-JPは単体での使用では大きいお部屋に向いていません。単体での使用は約6畳から7畳以下に限られます。
そのためより効果的に使うには床の温度が大事となります。接触部分が体全体に及ぼす体感温度に影響するからです。 床の温度は材質による熱伝導率が大きく関係し、和室で使われる畳はフローリングと違って冬場の床の冷え込みを抑えられます。
これは熱伝導率の違いですが、とても参考になるデーターがあるので紹介します。
床素材 | 熱伝導率 (W/m・K) |
モルタル | 1.50 |
タイル | 1.30 |
スギ | 0.11 |
フローリング合板 | 0.15 |
コルク | 0.05 |
チーク | 0.12 |
カリン | 0.16 |
ヒノキ | 0.14 |
本畳 | 0.07 |
スタイロ畳 | 0.05 |
数字が大きいほど熱が伝わりやすく、逆に数字が小さいほど熱が伝わりにくくなっています。畳は熱の影響、つまり気温による影響は他の床素材と比べて少ないと分かります。
次は木質床材と畳の接触温冷感を実験した結果のグラフです。これを見ると畳とフローリングとの体感温度の違いが分かります。
また許容範囲であるかどうかという結果も、畳の特徴である「(夏は涼しく、)冬は温かい」を示すものとなっています。
つまり、ボルネードVH200-JPが大きな部屋での使用に向いていない分、より効果的に使うために畳はとても相性のいい床素材といえます。また暑く過ぎない温風は畳にも優しいことも和室におすすめする理由でもあります。
和室の暖房以外でVH200-JPが活躍できる場所
今までの内容からVH200-JPの良さとウィークポイント(大きな部屋では向かないこと)は分かって頂けたと思います。 では他にはどうような場所やシチュエーションで活躍できるのかを紹介します。
玄関での立ち話
ご近所さんとの立場話しはもちろんですが、小中学校の先生の家庭訪問を今では玄関で済ます時代です。そんな時にもVH200-JPは速暖性が優れているので役に立ちます。写真の奥に設置しましたが、サイズも小さいので場所も取りません。
キッチンでの作業時
コンパクトな設計なので、高さのある電機ストーブのように機器の転倒の心配や、調理の邪魔にもなりにくいです。
万が一の時も10度傾くと転倒時OFFスイッチが入り安全です。石油ストーブのような空気の交換や換気、燃料の給油などもないので重宝します。
脱衣場での室内干し
冬場の室内干しに脱衣場を使用される方も多いと思います。その際に使用すると驚くほど速く乾きます。ボルネードVH200-JPは消費電力も「600W・900W・1200W」と3段階あるので、必要に合わせて調整できるのもいいところです。
また吹き出し口の暑さは約50℃なので安心して使用できます。
テーブル下やテレワーク時の足元の暖め
ボルネードVH200-JPは足元を暖めるのが得意とします。テーブル下やテレワーク時の足元の暖めにも効果を発揮します。実際、私自身はもう一台ある温風サーキュレーターをテレワーク時に使用しており大変満足しています。
それまではエアコンを使用していましたが、上部に暖気が溜まるので頭がのぼせる暑さが苦手で困っていたので助かりました。
頭寒足熱という言葉があるように、これは「頭を冷やし、足を暖めること」をいいますが欧米では、風邪をひくと頭を冷やすと同時に、足をお湯につける対策が伝統的にとられます。
頭を暖め過ぎることなく足元を中心に暖めれるのが、ボルネードVH200-JPの良さの一つです。
ご自身や赤ちゃんのベットルーム
最初の赤ちゃんが冬場に産まれ、その時にエアコンの温風を直接当てないようにしていたことを思い出しました。ご自身もそうですが赤ちゃんの肌もデリケートですね。
ボルネードVH200-JPから送られる風は超微風です。直接体に当てなくてもサーキュレーターの力で部屋中を暖かい空気が循環してくれるのでほんわかとした暖かさをキープ、直接の風による肌のトラブルも避けられます。
ただ暖房によって乾燥しますので、寝室での使用には加湿器との併用がおすすめです。
または室内干しを就寝時にすることによって、湿度が確保され余分な電気を抑えることもできるのでおすすめでです。
付け加えるとサーモスタットが搭載されているので設定した以上に温度が上昇すれば、自動で運転が止まりますので必要以上の電気は抑えられます。
ボルネードVH200-JPのスペック
モデル番号(型番) | VH200-JP | ||
色 | シャンパン | ||
電圧(V) | 100 | ||
周波数(Hz) | 50 / 60 | ||
モード設定 | 高温 | 中温 | 低温 |
消費電力(W) | 1200 | 900 | 600 |
電気代(1時間) | 32.4円 | 24.3円 | 16.2円 |
温度設定 | サーモスタット(ダイヤル式室温設定) | ||
安全装置 | 温度ヒューズ 温度過昇防止装置 転倒時OFFスイッチ | ||
本体寸法(cm) | 幅26.5×奥行23.5×高さ27.0 | ||
重量(kg) | 1.7 | ||
適用畳数(畳) | 〜6 | ||
保証期間(年) | 3 | ||
標準価格 | ¥14,300 | ||
説明書のURL | ボルネードVH200-JP公式ページ |
和室の暖房機器にもおすすめボルネードVH200-JPのまとめ
我が家では和室の暖房器具としてメインで使っているボルネードVH200-JPですが、おすすめする方としない方をまとめると下記の通りです。
■暖房機器ののぼせるような感じが嫌な方
■空気の交換や換気、燃料の給油が面倒な方
■温風を直接当たることによる肌のトラブルを避けたい方
■一歳頃までの赤ちゃんや小学生のお子さんがいて安全な商品をお探しの方
■6畳までのお部屋で速暖性に優れた商品をお探しの方
■テレワークで足元の冷え性でお困りの方
■エアコンが置けない場所や短時間を使用の目的の方
■8畳以上のお部屋で使いたい方※8~9畳ならVH10-JPがおすすめ
■電気代を極力抑えたい方・・・1時間16.2円から32.4円の電気代がかかります
■タイマー機能が欲しい方・・・残念ながらタイマー機能はありません
■首ふり機能が欲しい方・・・首ふり機能はなく風向きは固定です
この記事では単体での使用を前提で性能を評価しています。エアコン等との併用時にはその性能はアップするのはもちろんですが、超微風ながらも空気の循環、サーキュレーターとしての役割も発揮します。
付け加えるとボルネードは首を振りません。でも裏面の吸引口を手で触ると空気をたくさん吸い込んでいるのが実感できます。
セラミックヒーターやオイルヒーターにはないこの強みが世界初のサーキュレーターを開発したボルネード社の強みです。一度試してみてはどうでしょうか。
現在Amazonにて新春セールが開催されています。
新春ボルネード15%オフセールの会場はこちら(1月31日まで)これで「和室の暖房機器にもおすすめボルネードVH200-JPを紹介します!」の記事は終了です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
コメント
こんにちは。数年悩んでいる玄関〜洗面(玄関隣に洗面兼脱衣所があります)の寒さ対策を調べて、こちらのボルネードの記事にたどり着きました。
この冬、試してみたいのですが、6畳か8畳で悩んでいます。
暖めたいスペースとしては、6畳で十分の広さですが、古い中古住宅で気密がなく、また玄関隣は室内ガレージで、冷えが伝わりやすい場所です。二階へ抜ける階段もあり、6畳だともの足りないのかな?と、、。
6畳と8畳と最大ワット数は同じですが、体感的な温まり方の違いはいかがでしょうか?
当方、山近くの寒い地域で、朝方は無暖房だと、玄関は十度以下になります。ボルネード購入した際には、タイマーつき電源を使って、起床時にあわせて使う、夜のお風呂時に使う、とゆう使い方を考えています。
6畳、8畳の2機種のパワーの違いを、主観で構いませんので、教えて頂けませんか?よろしくお願い致します。
コメントありがとうございます!
ボルネードの温風サーキュレーターの6畳用か8畳用かでお悩みされているということですね。
ワット数が同じなので確かに迷うことですね。
私もワット数が同じなのに適応畳数が違うってなんだろう?
と思っていました。
でも使うと8畳用に方がはっきりと分かるほどの温かい温風が出るんです。
実は記事を制作する際にこれをボルネードさんに私、質問しました。
写真はお見せできませんが、違いは内部の熱線の量でした。
同じワット数でも6畳用の「VH200-JP」より8畳用の「VH10-JP」の方が熱線に量が多いんです。
価格も2,000円ほどの違いなので、matsuさんに使用条件から考えると8畳用の「VH10-JP」をおすすめします。
>タイマーつき電源を使って
とコメントにありましたが、タイマー機能は欲しいですね。私もスマートプラグを別に購入して使用していますよ。
話がそれてしまいましたが、ボルネードは安心設計でパワフル温風、即暖性が優れているので洗面兼脱衣所にもおすすめですよ。
お返事ありがとうございます!とても納得しました。ありがとうございます!
たしかにスマートプラグでもいいですね。見た目もスマートですし、あわせて検討してみたいと思います。
とっても参考になりました。ありがとうございました!