みんなで一緒にワイワイしながら自宅での焼肉ってとても美味しいですよね。でもその際にモクモクと立ち込める煙に困っていませんか?
突然警報機がピーポーピーポーと鳴ってしまい、急いで火を止めて換気に大慌てなんてことはありませんか?
「美味しく食べたいから煙はその場しのぎで何とかして」と家の主。でも女性の方、特に主婦の方は臭いが残らないかという不安もありますよね。
■サーキュレーターを使った上手な室内焼肉の換気方法と注意点
■サーキュレーターでもお手上げ!火災報知器が鳴る室内焼肉の煙の量とは?
■煙を出し過ぎるとこんな危険が待ち構えている
■肉の部位によっては煙が発生する量は抑えられる
■失敗したサーキュレーターの室内焼肉の煙対策
■サーキュレーターで行う室内焼肉の排気の最大デメリット
そこで今回はこれらの内容を紹介します!
室内での焼肉で煙はどうしても付きものです。でもそれを上手にコントロールすれば、今まで気になっていた臭いもかなり抑えることができます。是非参考にしてくださいね。
サーキュレーターを使った上手な室内焼肉の換気方法と注意点
■キッチンの換気扇を目指し一方向に風を送る
■サーキュレーターの位置は換気扇と焼肉(煙の発生場所)とが一直線になるところ
■サーキュレーターの向きは焼肉(煙の発生場所)に当たらない上部斜め方向
■首振りをせず風量の大きいサーキュレーターを選ぶ
■直進性のあるサーキュレーターなら更に効果的に換気ができる
サーキュレーターを使った上手な室内焼肉の換気の一番のポイントは、換気扇を目指して一方向に風を送ることです。そしてサーキュレーターに求める性能は風量の大きさと直進性です。
- ①まずサーキュレーターを焼肉をする場所の近くに置きます。換気扇と焼肉(煙の発生場所)とが一直線になるようにします。画像では3台置いていますが、3回検証したところ煙が少ない時は1台でも十分でした。
- ②焼肉を始めます、ジュージューと焼けてきました。換気扇とサーキュレーターの間で行ってください。この3つが一直線になることがポイントです。
- ③焼肉の煙がモクモクと立ち込めてきます。画像では撮影のためサーキュレーターを止めていますが、実際は常に動かしています。そして注意して欲しいのは、天井に向けて風を送ること。いくら無煙ロースターを使っていようがガスタイプは脂が滴り落ちて炎となった場合は酸素補給となってしまい、まさに油に火を注ぐことになりかねません。
この時の煙の流れを動画に収めてみました。サーキュレーターで画面左側にあるキッチンの換気扇に煙を押し出しているのが分かります。
通常のこの程度の煙なら十分に換気扇とサーキュレーターとの併用で換気ができます。でもさすがに煙の量によっては限界があります。その煙の量とは?・・・それは後でお伝えしますね。
さて話は戻り室内焼肉の煙対策の方法の続きです。
- ④煙はキッチンの換気扇を目指して送りましょう。これは絶対に外せないポイントです。
- ラベルさらに換気扇横にある勝手口など窓があれば開けて煙を逃します。
- ラベルそしてもう1台を設置します。置く場所は換気扇目指して風を送れるところです。換気扇に効率良く煙を吸気させるためです。
サーキュレーターも限界!火災報知器が鳴る室内焼肉の煙の量
サーキュレータでの煙対策は先ほどお伝えした通りですが、それでも限界はあります。
これはあえて脂身の多い肉をジュージューと焼き込んで、煙を強制的に発生させたものです。これだけの煙になると当然火災報知器が鳴ります。
これだけ見ればもう火事と見間違うほどの煙の量、試しにサーキュレーターを3台4台と稼働させましたが、さすがにこれは無理です。
いくら窓という窓を全開にしても、サーキュレーターを3台4台と回しても無理なものは無理です!
煙を出し過ぎるとこんな危険が待ち構えている
煙にはこれら以外にも有害物質が含まれている可能性があります。無色無臭だったりするので気が付かず吸い込むことにもなりかねません。十分な注意が必要です。
また七輪で行う時はさらに要注意です。
個人的には七輪で室内焼肉はしませんが、安全性と危険性を把握して行うかどうかは家の主の責任です。
肉の部位によっては煙が発生する量は抑えられる
話がちょっと暗くなっていまいましたが、煙対策はなにも換気だけではありません。食材である牛肉の部位の脂の量によっても変わってきます。代表的な部位で言えばヒレ・もも・肩・ランプは脂身が少なく、サーロイン・リブロース・バラの脂身は多くなっています。
■脂身が多い部位・・・サーロイン・リブロース・バラ
■脂身が少ない部位・・・ヒレ・もも・肩・ランプ
脂身の少ない部位を多く、脂身の多い部位を少なくすれば煙も抑えることができます。
注意すべきはこの中でも一番脂身が多いとされているのはバラです。
いわゆる「カルビ」と言われる物です。ちなみに「カルビ」と韓国語で「アバラ(肋骨)」という意味です。アバラ周辺の肉、つまりバラ肉のことを指します。
検証中も強引に脂を落としたこともありますが、さきほどの動画のような物凄い煙を発することもあります。
脂身が多い部位を焼くときはサーキュレーターを最大風量で回したりもう1台設置する、焼く量を少なくするなど工夫して、煙が室内にこもらないよう注意しましょう。
失敗したサーキュレーターの室内焼肉の煙対策
サーキュレーターは空気循環させるために、本体の後ろから取り込んだ空気を前方に出します。お部屋の換気やこもった室内の空気を外に逃がすなどとても有効な方法です。夏場などエアコンを付ける前にこれを行うと、部屋の温度が軽減するので電気代の節約にもなります。
じゃこれを室内焼肉の煙対策でやってみたらどうなんだろう?という好奇心で行ってみましたが、結果思うような効果が出ませんでした。
■キッチンの換気扇を付ける
■4つの窓は全開にする
■全ての窓際にサーキュレーター計4台を設置して、外に向けて風を送る
実際はこういった方法でやってみましたが、焼肉の煙は手強く排気する量より部屋にこもる量が優ってしまいました。
これがその時の煙の様子です。目の前の窓はご近所さんから丸見えになるので、それ以外の窓を全開して行いました。
煙が満遍なく広がっていく様子が伝わったでしょうか?効果はあるもののそれは薄い効果であったため、それはやがて火災報知器が鳴る結果となってしまいました。
ガッテンで紹介されたサーキュレーター(扇風機)による焼肉の煙対策に異論あり
一個人ブロガーがこんなことを言うと怒られそうですが、他にも有効な方法があると思います。
ガッテン(TV番組名)ではこのように「ニオイ・ベタベタを撃退するワザ」と紹介されています。
①換気扇を回し、ドアや窓を開けて空気の通り道を作る。
おうち焼き肉のお供に“扇風機”!ニオイ・ベタベタを撃退するワザ
②ホットプレートをはさんで、扇風機を換気扇からなるべく遠い場所に置く。
③風量は反対の壁に届く程度に。また、上を向けて首振りモードにする。
④オイルミストが、換気扇が作る空気の流れに乗りやすくなり、ぐんぐん吸い込まれる!
この中の「扇風機を換気扇からなるべく遠い場所に置く。」「上を向けて首振りモードにする。」
これは「扇風機(サーキュレーター)を換気扇からなるべく近くに置く」「首振りをせずに真っ直ぐ換気扇に向けて風を送る」、この方が余分に空気中に煙を滞在させることなく、排気の効率が上がります。
これは焼肉店にある排煙装置です。このように何台もある焼き場に対して煙を抑えるには、煙と排煙装置との距離は近い方が効果があります。またサーキュレーターの特性上、首振りしない方が真っ直ぐに風を送れるので換気扇との最短距離になります。
サーキュレーターで行う室内焼肉の排気最大デメリット
さて最後はデメリットです。サーキュレーターで室内焼肉の排気を行った場合の最大デメリットですが、それは「掃除が大変」です。
これは休みの日に家にある数台のサーキュレーターを掃除し終わった様子です。焼肉時に使ったサーキュレーターの疲弊感(油の付着です(◞‸◟))、
これが半端じゃなかったです。
それも吸引力の高い機種ほどその汚れはひどくて、あらためて空気をたくさん吸い込んでくれているんだぁと痛感。
あまりいいものじゃないのでその様子はボックスに閉じています。興味のある方だけご覧くださいね。
こんなに汚れてしまいました(T_T)
まとめ
今回のサーキュレーターによる検証で焼肉の煙対策に一番有効だった方法やポイントはこの通りです。
窓はサーキュレーターの勢いがあれば開けていても閉めていても効果があります。それより焼き場を挟んで換気扇とサーキュレーターをいかに最短距離で結ぶかが大事です。
煙対策はサーキュレーターにとって、とてもハードなお仕事です。焼肉を計3回行いましたが、サーキュレーターの汚れ、それも脂が可哀そうなぐらい付着してしまいました。激闘の後の清掃やメンテも忘れずに行ってあげましょう。
以上今回の記事はこれで終了です。最後までお付き合い頂きありがとうございました!
最後に検証に参加した機種と関連記事も紹介しておきますので、宜しければご覧ください。
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