まずは、サーキュレーターの選び方のチェックリストです。いつでも参考にしてください。

サーキュレーターと扇風機ってどう違うのかしら?

種類がたくさんあって迷うんだけど、何を基準にして選んだらいいのかなぁ?

おすすめの機種があれば教えて欲しいなぁ。
こんなお悩みをお持ちじゃないでしょうか?
そこで今回は、サーキュレーターを50台以上を試してきたマニアが、その経験を元に選び方のコツを紹介します。
正直に言うと、今まで「失敗した!」とか「壊れてしまった!」こともあるのも事実。
読者の方にはそんなことがないようにと、かなりのボリュームになりましたが全力で解説します!
おすすめ機種も紹介しておりますので、最後までお付き合いくださいね。

■全く予備知識がない方でも分かるように、たくさんの画像や動画も入れて記事を作成していますので、安心してご覧になってください。
■また、冒頭にいつでも使えるようにチェックリストを真っ先に掲載しているので、是非活用してくださいね。
■「予備知識はいらない」という方は、「サーキュレーターの選び方を13項目に分けて解説」に進んでください。
サーキュレーターとは?

まず、サーキュレーターとは「空気循環器」ことです。簡単にいえば「部屋全体の空気を動かして循環させる」のが仕事です。
「でも扇風機とはどうちがうの?」
と思われる方もいらっしゃると思います。
その答えはこうです。
扇風機は、直接風に当たって涼を楽しむものであり、
対してサーキュレーターは、優れた直進性と遠くまで届く風の威力によって、部屋全体の空気を動かして循環させることができます。

その到達距離、なかにはなんと25m以上を誇る物もあり、小学校などにある25mのプールで言えば、端から端まで届くほどです!
このようにサーキュレーターの風は、とても直線的で強力なため、壁の跳ね返りを利用して間接的に風を浴びることもできます。
またサーキュレーターのメリットとして、お部屋の温度ムラをなくすなど扇風機にない効果が期待できる点があります。
上手に活用すれば、電気代の削減まで期待できるのがサーキュレーターです。
≫詳しい使い方についてはこちらの記事をどうぞ
サーキュレーターと扇風機の違いとは?
ここでサーキュレーターと扇風機の違いについて、もう一歩踏み込んで説明します。

「どちらも同じでは?」と思いがちな両者ですが、実は目的が異なります。
まず扇風機は、広がりのある風を直接人に対して送り、涼しむのが目的です。
そのため、扇風機が向いている周辺だけが涼しくなります。
一方サーキュレーターは、部屋全体の空気を動かして循環させることが目的です。
扇風機と同様に人に対して直接風を送る使い方もありますが、とても勢いのある風なので、長い時間当たり続けるには向いていません。
サーキュレーターがなぜ「部屋全体の空気を動かして循環させる」ことができるのか?

ではどのようにしてサーキュレーターは、空気の循環を生むのでしょうか?
それでは、見ていきましょう。
まずサーキュレーターは、部屋の天井や壁に向けて風を送ります。
その風をメーカーによっては竜巻状の風(トルネード)と呼んだり、スパイラル気流などと呼んだりします。
それらの竜巻状の風は、ただ直進性が優れているだけではなく、渦を描きながら進み周りの空気を巻き込みより強力な渦となり壁や天井に届きます。
その結果、強力な渦状の空気は、天井や壁をつたい室内を大きく循環し気流を作り出すというわけです。
サーキュレーターのメリットとデメリット
さて、空気循環の仕組みが分かったところで、サーキュレーターのメリットとデメリットを見てみましょう。
こんなにあるサーキュレーターのメリット

ここでは、サーキュレーターの特性を活かしたメリットを紹介します。
■サーキュレーターのメリットは豊富
これらのメリットから、サーキュレーターは季節問わず一年中使えるものであるとも言えます。
これらのメリットを上手に活用すれば、
サーキュレーターのある生活は、サーキュレーターのない生活よりも快適になります。
また、高級感や多機能のあるサーキュレーターも増えているので、選ぶ楽しみもメリットと言えるかもしれません。
参考≫高級サーキュレーターを見てみる
参考≫トレンドの新機能を見てみる
サーキュレーターのデメリットは2点
メリットの多いサーキュレーターですが、ではデメリットはどうでしょうか?
サーキュレーターのデメリットは、扇風機と比べて音がうるさいことと清掃が面倒であることの2点です。
■音がうるさい
サーキュレーターは、直進性のある風を集中して送るのため、羽根切り音がどうしてもうるさくなります。
ただし、それも全ての風量段階ではなく、ほとんどは風量MAXの時です。
しかしながら、最近このデメリットを克服するために、各社が技術を競うように静音性の高い機種が増えています。
■掃除が面倒である
サーキュレーターは風が強いので、どうしてもファンガードやプロペラに埃やゴミが付着します。
そのため定期的な清掃は不可欠となってきます。理想は1か月に1回は分解清掃です。
これが面倒と言えるでしょう。
ただし、最近はこれも各社競うように分解しやすい「洗えるタイプ」が発売されているので、掃除の手間は確実に少なくなっています。
サーキュレーターを最初に選んだ体験談:マニアへの第一歩
ここで筆者がサーキュレーターを最初に選んだ体験談を紹介します。
サーキュレーター、それそのものを買おうか迷っている方に参考になればと思います。
いうなればサーキュレーターマニアになる第一歩です(^^;
※長いので飛ばしてもらっても大丈夫ですよ。
我が家ではロフトから少しだけ花火大会が見ることができます。自宅で花火が見れるって、結構嬉しいものですよね。でも夏なのでロフトには熱がこもってめちゃ暑いんです。マジで暑い!おまけにエアコンがないため、仕方ないので下の部屋のエアコンを扇風機でロフトに向けて送風しました。それでも暑くて暑くて汗がタラタラと流れる始末。そのため急遽下の部屋にある2段階ベッドの上の段にも扇風機を設置し送風。それでも汗は止まりませんでした。花火は綺麗だったという思い出とともに「暑い」という苦い思い出も残ってしましました。月日は過ぎ、年に一度のその花火大会が何回が過ぎた頃、ようやくまた仕事を休めるチャンスが巡ってきました。言い忘れましたが、毎年花火大会が見れるわけでなく、休める年だけ家族と一緒に見ることができます。でもそれは家を購入して結局たった2回だけのチャンスでした。さて2度目であり、また生涯最後の家族との家で見る花火大会を目前に控えたある日、以前経験した苦い経験である「暑さ」を思い出しました。これは何とかせねば思っていたところ、ネットで30mも風が届くというサーキュレーターなるものに目が止まります。「サーキュレーターって何?」「でも凄いやん!」と興味津々になるものの、価格を見てたら17,000円!目ん玉が飛び出そうになりました。でも今回が最後かもという気持ちが背中を押しますが、「本当に大丈夫なのか?」と不安を抱えながらの購入となります。さらに当時サーキュレーターという名称でさえまだ一般的には浸透しておらず、職場でサーキュレーターと言っても「何それ?」という反応が返ってきた頃です。当然周囲の人からのアドバイスもなし!扇風機なら3,000円ぐらいで十分だと思っていたので、たかが扇風機もどきに1万円以上したと妻に言えず、噓をついて5,000円ほどで買ったことも付け加えておきます。さて待ちわびた商品が数日で届きました。早速、気になっていた性能を試してみます。電源を入れてファンを最大風量で回してみるとびっくり!高さ40㎝にも満たない小柄なサイズにもかかわらず、ロフトまでビュービューと風が届くではありませんか!実際当日にサーキュレーターをセッティングして、下の部屋から風を送ってあげると妻や子どもたちに「涼しい」と大評判!買って良かったと思った瞬間です。そしてさらに月日が流れたある年、地元いや日本中が毎年楽しみにしていた、その花火大会が諸般の事情でなくなってしまいました。結局、2回限りの家で家族と見る花火大会となりました。でもそれは美しい花火とともに、涼しく快適だったと妻や子どもたちが喜ぶ顔、はしゃぐ顔など、将来に渡って残る大切な思い出となって、今も鮮明に心に刻まれています。

価格が一般的な扇風機と比べての割高感があり購入すべきか悩みます。購入前に私もその不安があり悩みましたが、実際に使用してみると風の力や到達距離に驚きました。そのことがきっかけで、やがてサーキュレーターにどんどんのめり込むことになりました。
サーキュレーターの失敗しない選び方を13項目に分けて解説

さて、いよいよサーキュレーターの選び方です。
「せっかく購入したのに期待外れだった」と
そんな失敗がないようにと、今回はサーキュレーターの選び方のポイントを13項目に分けて紹介します。
これらの項目を全て購入時に確認すれば、失敗はほぼありません。
ですが、面倒であれば重要視する項目を優先して選べば大丈夫です。
では一項目ずつ説明をしていきます。
適用畳数(ちょっと大きめを選ぶ)

まずサーキュレーターをお求めの方はこの風の適応畳数がとても重要になってきます。
これはお使いになりたい部屋の畳数が分かれば、誰しも迷うことがないので難しくはありません。
ただし、この「適応畳数」を目安する時に注意して欲しいいポイントがあります。
それは8畳の部屋なら適応畳数は8畳よりも少し大きいものを、16畳のLDKなら適応畳数は16畳よりも少し大きいものを選びます。
つまり、お使いになりたい部屋よりも適応畳数はちょっと大きめを選ぶようにします。
これは適応畳数で選ぶ時に、悩んで悩みきってギリギリのものを購入した時に、結果「物足りないな」と後悔しないためです。
適応畳数以上のものを選んでおけば、そんな心配はありません。もし風が強いのであれば風量を調整すればいいだけの話です。

まずはお使いになりたい部屋よりもちょっと大きめの適応畳数を選ぶと失敗しないよ。
到達距離(対角線の約2倍の距離が目安)

先ほど「サーキュレーターを選ぶ際にちょっと大きめ」がポイントと言いましたが、適応畳数なら部屋の間取りの広さが分かっていればいいだけの話ですが、到達距離はそうはいきません。
そこで、
■そもそも到達距離ってどれぐらい必要なの?
■8畳なら〇〇mが必要で12畳なら〇〇mが必要みたいな目安が欲しい!
と思いの方に次にその説明をしますね。
まずの部屋の間取りの画像を見てください。これは8畳から45畳までの部屋の一例です。

ちょっと見にくいかもしれませんので拡大したものが下の画像、8畳から30畳です。

次は36畳から45畳です。

この中に皆さんがお使いになりたい部屋に合う、もしくは近い間取りがあると思います。
そして各部屋の対角線を引いて、それぞれの最大直線距離を算出しています。
ここでサーキュレーターの役割を思い出してください。
それは「部屋全体の空気を動かして循環させる。」ことでしたよね。
つまり風が返って来なければいけません。
従って、サーキュレーターの到達距離は対角線の約2倍の距離が目安になります。
下記に【適切な到達距離】を表にまとめましたので、購入の際に参考にして下さい。
畳数 | 対角線の距離① | ①×2 | 【適切な到達距離】 |
---|---|---|---|
8畳 | 5.147m | 10.294m | 8~10m |
10畳 | 5.562m | 11.124m | 10~15m |
12畳 | 6.562m | 13.124m | 12~15m |
16畳 | 8.139m | 16.278m | 15~20m |
20畳 | 8.584m | 17.168m | 20m以上 |
25畳 | 10.174m | 20.348m | 25m以上 |
30畳 | 11.830m | 23.660m | 25m以上 |
36畳 | 12.208m | 24.416m | 25m以上 |
42畳 | 13.860m | 27.720m | 30m以上 |
45畳 | 14.701m | 29.402m | 30m以上 |

到達距離で選ぶ時は部屋の最大直線距離を往復できる距離が目安だよ。あと到達距離については〇〇mまで届くとあっても、風がビュービューと届くわけではないので注意してくださいね、
■「風量」について・・・「風量」とは単位時間当たりに移動させる空気量で「〇〇〇m3/min(分」で表示します。一つの目安にもなりますが、実はこの「風量」を測定する基準は統一されておらず、メーカーによっては扇風機の風量と同じ方法で算出している場合があります。そのため比較するには適しておらず今回の「サーキュレーターの選び方」の記事からは省いています。
メーカー(アイリスオーヤマ/山善/ボルネード/その他)

サーキュレーターを信頼できるメーカーで選ぶのも重要なことです。
以下のメーカーから選べば、まず間違いないでしょう。
ただ、最近は海外の安いブランド商品がどんどん増えており、購入される人も多くなっています。
その分、悪いことに期待外れの商品やスペックだっという経験をした人も多いはず。
そのため初めて聞く海外ブランドは、いくら販売サイトの評価が高くても、よほど価格が安いなどメリットがない限り控えたほうが得策だといえます。
ただし、昔よりも安い海外ブランドが確実に増えてきていますので、コスパを何よりも優先するなら選択肢の一つとしてもいいでしょう。
しかしながら失敗しないためには、やはり有名メーカーの信頼は大きく、中でも「アイリスオーヤマ」「山善」「ボルネード」は特におすすめとなっています。
羽根の大きき(羽根径は15㎝以上がおすすめ)

羽根の大きさは、メーカーにもよりますが大きく4つに分かることができます。
- 15㎝未満タイプ
- 15㎝タイプ※主流
- 18㎝タイプ※主流
- 18㎝タイプより大きいタイプ
日本のメーカーの多くは、このうち15㎝タイプと18㎝タイプが主流となっており、羽根(プロペラ)の直径が一般的に羽根径と言われます。※ただし、メーカーによっては羽根径の概念が異なることもあります。
この羽根径、経験上サーキュレーターの場合は15㎝以上ともなると、かなりの強風を送り出します。
そのため空気循環させるなら羽根径は15㎝以上がおすすめです。
【ちょっと豆知識】
羽根の大きさは、メーカーによっては機種名で分かるので、知っておくと便利です。
例をあげると
■山善
機種名:YAR-AD234・・・羽根の大きさ「23センチ」
機種名:AAR-JSN15・・・羽根の大きさ「15センチ」
■アイリスオーヤマ
機種名:KCF-SDC181T・・羽根の大きさ「18㎝」
機種名:PCF-HD15N・・・羽根の大きさ「15㎝」
機種名:PCF-MKC18W・・羽根の大きさ「18㎝」
どうでしょうか、お分かり頂けたましたか?
機種名の中にある数字の最初と次の数字が「羽根の大きさ」を表しています。
この情報はネットやHPでもなくて直接メーカーさんに問い合わせて確認しました。
このことを知っておくとサーキュレーターを選ぶ時に調べる手間が省けますよ。
ただし、全てのメーカーには当てはまらないので、ご注意くださいね。
静音性(騒音値は35dB以下)

さて、次はサーキュレーターの性能でとても気になることの一つ「静音性」です。
でも静音性の目安とは、どれぐらいでしょうか?
それはズバリ、「35dB以下騒音値が静音の目安」です。
全国家庭電気製品公正取引協議会のHPには、次のような表があります。
低減後の騒音レベル | 変化 | 状態 |
---|---|---|
45dB以上 | 低騒音化 | × |
35dB以上45dB未満 | 低騒音化 | 低騒音 |
35dB未満 | 静音化、静かに | 静音、静か |
この表によると、任意の騒音値からの低減後35dB未満であれば「静音」と表記して良いと記載されています。
つまり、メーカーのいう「静音」とは、35dBという基準をクリアした製品のことです。
しかしながら、静音タイプで騒音値が35dB未満など販売されていますが、それはあくまでも風量最小の場合です。
また、販売サイトで見られる「騒音値〇〇dB」とは、あくまでもメーカーが用意した整った環境下での測定値です。

これを見ください!
何も音を立てない普段の環境音は我が家では35dB以上、つまりたとえサーキュレーターの最小騒音値が20dBだったとしてもこれ以下は我が家ではありえません。
そのため、失敗しないようにメーカーでいう騒音値は、特別な環境下での数値と考え目安程度にしましょう。
付け加えると、
正直、最小騒音値35dBだったとしても風の風量段階をMaxにすると、どの機種もなかなかの音はしますよ。

商品レビューを見ていると、騒音値が低いので購入したものの実際はうるさく感じて失敗している方がいます。ですのでメーカーのスペックはあくまでも参考程度にしましょう。
モーターの種類(節電ならDCモーター)

サーキュレーターのモーターには次の2種類あります。
- DC(交流)モーター
- AC(直流)モーター
この2つには構造上の違いますが、ここではDCモーターとACモーターのメリットとデメリットを表にまとめました。
DCモーター | |
メリット | 消費電力が抑えられる・高回転が可能で微調整も可能・小型軽量が可能 |
デメリット | 価格が高くなる・耐久性はやや劣る |
ACモーター | |
メリット | 耐久性が高い・安価である |
デメリット | 消費電力はDCより高い |
ACモーターを選択する最大のメリットは、本体コストが安いので初期費用を抑えることができます。また耐久性も高いのもメリットといえます.
一方DCモーターは、最大のメリットは消費電力が低いことでしょう。消費電力が抑えられるのでランニングコストが安くなります。また高回転や微調整も可能となっていますので性能もアップ!ただし、コストは高めとなるのがデメリットです。
結果:こんな人に特におすすめ | |
ACモーター | 初期費用を安く抑えたい方 |
DCモーター | 毎月の電気代を安く抑えたい方 |
サイズ(コンパクト・小型・中型・大型)

サーキュレーターのサイズは主に以下の4つに分類できます。
- コンパクトサイズ(B5目安:182㎜×257㎜)・・・卓上用やUSBコード、ミニモデルが多い
- 小型サイズ(A4目安:210㎜×297㎜)・・・羽根径15㎝が多く、各社メインモデルも多い
- 中型サイズ(B4目安:257㎜×364㎜)・・・羽根径18㎝が多く、上位機種や高級機種も多い
- 大型サイズ(A3目安:297㎜×420㎜)・・・ラージクラス、ハイエンドモデル
なかでも、サーキュレーターのサイズはA4サイズに収まるものが多く、各社のメインモデルが集まっています。
それ以下のサイズは卓上用が多く、どちらかというと直接風に当たる扇風機のような使い方になります。
そのため、本来のサーキュレーターとして役目を求めるなら、A4サイズで羽根径15㎝以上を選ぶようにしましょう。
電気代(1時間、1か月単位)

サーキュレーターの電気代は、消費電力(ワット数)と使う時間で決まります。
電気代を1時間と1か月で、消費電力(ワット数)別にまとめました。
消費電力(ワット数) | 1時間の電気代 | 1か月の電気代 |
---|---|---|
15W~20W | 0.45円~0.62円 | 111円~149円 |
20W~30W | 0.62円~0.93円 | 149円~223円 |
30W~40W | 0.93円~1.24円 | 223円~297円 |
40W~50W | 1.24円~1.55円 | 297円~372円 |
20Wほどの低電力でも有名メーカーなら十分な性能を誇りますので、サーキュレーターを選ぶ際は少しでも消費電力が低いものを選ぶといいでしょう。
ただし、大量の電力を消費するエアコンと異なりサーキュレーターは元々消費電力が低いので、複数台使う予定がなければ、それほどシビアに考えることもないでしょう。
強いて言えば30W以下であれば、かなり省エネタイプと言えます。
機能性(各種モード/角度範囲/入切りタイマー/持ち手/リモコンの有無など)

サーキュレーターの機能性を求める方は以下の表を参考にしてください。現在の各社のサーキュレーターにある機能性をチェック表にまとめました。
たくさんの機能を並べましたが、これの中から必要なものを重視して選ぶようにしましょう。
■入切りタイマー
・最大8時間で1時間刻みがベスト
■風量段階
・3段階あれば十分、無段階ならベスト
■リモコン付き
・収納スペースがあるほうが紛失する心配がないのでベスト
・絶対に必要なアイテムでもない
■持ち手の有無
・安定性が変わってくるので持ち手の深さがポイント!
・重量も2kg以下なら持ち運びやすい
■左右上下首振り
・自動で左右上下75°あれば十分だが、上下は90°あれば便利
・なかには左右360°もあるが絶対に必要とは言えないがあれば便利
・自動首振りタイプは故障の原因でもなるので注意!
■モード
・リズム・・・ボタンを1つで自然な風を再現
・衣類乾燥・・・ボタン1つで最適な風量・首振り・タイマーなどを自動で設定
・強制攪拌・・・ボタン1つで最適な風量・首振りで空気の撹拌状態を作り出す
・おやすみ・・・ボタン1つで時間の経過とともに風量が弱くなる
・オートストップ・・・ある時間が経過した時点で自動にOFFになる
■特殊機能
・消臭機能
・イオン発生
・アロマ機能
このように今では各社の様々な機能性のあるサーキュレーターが販売されていますので、お気に入りの1台が見つかるはずです。
ただ、空気循環だけなら首振りは要りません。理由は風の到達距離が縮んでしまうからです。そのため本来の目的とズレてしまうので余分な機能を排除したシンプルなサーキュレーターを選ぶようにしましょう。
また、通常のサーキュレーターとは異なり「温風の出るサーキュレーター」も存在します。ここでは詳しくは説明を省きますので、興味のある方は次の記事をご覧ください。
分解清掃レベル(背面ガードまで可能かどうかと工具の必要性)

以前は工具が必要だったり、分解できて前面ガードのみやプロペラまでといったタイプが主流でしたが、現在の主流は「分解できるサーキュレーター」です。
「分解できるサーキュレーター」とは「丸洗いできるサーキュレーター」ともいわれており、その言葉通り、前面ガード、プロペラ、背面ガードまで分解できるタイプをいいます。
おまけに工具なしで行えるタイプもあり、現在かなり売れ筋となっています。
各メーカー競うように新商品を販売しており、そのメンテのしやすさからサーキュレーターを選ぶ際の重要なポイントとなっています。
実際これらのタイプを買うと超絶便利で、後には戻れないほどです。
コードレスタイプ(稼働・充電時間、内蔵バッテリーの容量”mAh”)

これまた最近増えてきていますので、バッテリー搭載のコードレスサーキュレーターも選ぶ基準に入ってきています。
シリーズのモデルの1つとして販売されていることが多く、購入動機は「万が一の備えにもなるという理由」と「場所を気にしなくも設置できるため」が最も多いようです。
ただし、各メーカーの販売機種は少なく価格も高価になるのがデメリットです。
そのため、コードレスに興味のある方や財布に余裕がある場合に検討すればいいでしょう。
チェックすべき点は、
- 稼働時間・・・8時間以上
- 充電時間・・・急速充電が可能かPD対応か
- 内蔵バッテリーの容量・・・5000mAh以上推奨
なかでも最新モデルはPD対応となっており、USB Type-C端子を介して、従来よりも大きな電力を受給電が可能となっています。
そのため一般的な充電器が5Wに対し、20WのPD対応充電器を使えば3倍以上速く充電することも可能となっているので、今後はPD対応がおすすめとなっています。
付け加えると、モバイルバッテリー機能を求める人は、キャンプ用の扇風機タイプがおすすめです。こちらはスマホなど万が一の時にも充電できるタイプもあります。
耐久性(保証期間)

家電製品には安全に使ってもらうための基準である「長期使用製品安全表示制度」というものがあります。これは2009年に定められたものです。※「長期使用製品安全点検制度」とは異なります。
扇風機や洗濯機、エアコンなど対象品となり、経年劣化による事故を防止するため「設計上の標準使用期間」を表示し注意喚起するものです。
サーキュレーターは、その対象品となっていませんが長年使用する製品として注意が必要です。

だいたい耐用年数は4~6年(扇風機やサーキュレーターの場合)ではないでしょうか?
我が家にあるサーキュレーターでは約平均5年でした。これはあくまでもメーカーが出している目安です。食材で言えば賞味期限に近いのかもしれません。
表示された耐久年数を超えたから即ダメというわけではなく
「設計上の標準耐用期間が過ぎていますので、交換時期ですよ」との合図だと思って下さい。
そのため細心の注意を払うなら、最新モデルを選択するのがベストでしょう。
ただ、異音や異臭、コードの劣化などは常に注意すべきことで、特に掃除不良によって絡みついたゴミや埃や髪の毛は、発火にもつながるので十分注意しましょう。
補足をして標準耐用期間ですが、これはJIS基準がありそれに沿ったものです。その項目の中に次のような想定時間がありますので紹介します。
■運転時間8h/日■運転回数5回/1日■運転日数110日/年■スイッチ操作回数550回/年
これはJIS基準をクリアするためのもので、メーカーによっては独自の設計時の使用前提時間があります。
また、ホームページでそのことがしっかりと記載されている2社を引用しましたので、参考にご覧ください。
当製品につきましては一般家庭において通常使用(約10時間/日)を前提に設計しております。したがいまして24時間連続運転をされた場合、モーターの温度上昇等により寿命を速めてしまいます。したがいまして24時間連続運転はおすすめできません。また、保証の対象外となりますのでご注意下さい。
アイリスオーヤマお客様サポートAIより
ボルネードのサーキュレーターは24時間365日連続使用することを前提に作られています。ただし、モーター周りについた埃や髪の毛などはモーターに負荷をかけ製品の劣化を早め、故障の原因となりますので、必ず月に一度は点検を兼ねて掃除をしてください。
ボルネード社サポートより
さらに保証期間ですが、ほとんどのメーカーの製品は1年となっていますが、驚くことにボルネードのDCモータータイプは5年となっています。
これ!ちょっとびっくりしますね。

ただし、高価格帯ですので購入時は十分に検討してくださいね。
しかしながら、耐久性ならどのメーカーよりもダントツの性能であり、しかも長期保証があるので安心して使用し続けることができます。

会社によってはサーキュレーター自体の使用前提時間が違ったりします。中にでもボルネード社は1940年頃に世界で初めてサーキュレーターを開発した米国メーカー、24時間365日連続使用が前提なのが凄いところです。
価格(コスパの良さ)

商品を選ぶ際の最後のポイントは価格でしょう。
ではサーキュレーターの価格はどれぐらいが一般的でしょうか?
アイリスオーヤマと山善の2社で調べてみましたので目安にしてください。
■アイリスオーヤマ
- 6畳用から8畳用は約3,000円台
- 8畳用から14畳用は4,000円から6,000円台
- 16畳用から18畳用は6,000円から8,000円
- 20畳から28畳以上は約10,000円から約18,000円
- DCモータータイプは10,000円以上(最も安いもので6,000円ほど)
- コードレスタイプは13,000円以上
■山善
- 10畳用までは3,000円から3,500円
- 8畳用から14畳用は約4,000円から6,000円台
- 14畳用から18畳用は5,500円から10,000円
- 20畳から28畳以上は7,000円から15,000円
- 30畳以上は13,000円から15,000円以上
- DCモータータイプは約7,500円以上
- コードレスタイプは約14,000円以上
これらの価格帯を補足すると、以下のような目安になります。
卓上用やちょっとしたサーキュレーターなら3,000円台、子ども部屋やリビングで使うなら6,000円台まで、広々とした空間で使うなら10,000円まで、28畳以上の大空間で使うなら10,000円以上を目安にしましょう。
また耐久性の高いボルネード社の価格は以下のとおりです。
- 14畳用までは約9,900円~14,800円
- 16畳用から24畳用は19,800円から27,500円
- 30畳用は18,700円から30,800円
- 35畳用は24,200円から36,300円
- 40畳以上は27,500円から53,900円
- DCモータータイプは19,800円以上
このように他社とは価格帯が異なるので注意してください。
最後に
今回記事【マニア監修】失敗しない!サーキュレーターの選び方はいかがだったでしょうか?
ここでもう一度チェックリストを掲載しておきます。すぐに知りたいとこに飛べるようにリンクを貼っているので有効に使ってくださいね。
途中、さらに気になった時や深掘りしたい時のために記事を挿入していますので、参考にしてみてください。
最後にECサイト3社のサーキュレーターランキングがすぐ分かるようにリンクを貼りましたので、サーキュレーター選びに役立ててくださいね。
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