ネットを見ていると「サーキュレーターに首ふりは必要ない」という意見があります。
では実際はどうなのか?
これには、
「空気循環機のサーキュレーターには、首ふりは必要ありません。」
と言えます。
しかしながら、
ほとんどのサーキュレーターには首振り機能が付いていますよね。
これは、
付加価値を求めた結果です。
上下自動首振り機能をはじめ、
リモコン・タイマー・リズム運転・衣類乾燥モード・アロマ機能はもちろん、
今では消臭機能や除菌機能、
さらにはIOT対応機種など数多くのタイプが存在します。
今回はその中でも、もともとの役目である空気循環機「サーキュレーター」において、首振りが必要ないことを分かりやすく、有名メーカーの例も挙げて説明しますね。
最後に首振りをした場合と、首振りしない場合の風の様子も動画に収めていますので、後ほどご覧ください。
サーキュレーターに首振りが必要ない理由
サーキュレーターに首ふりは必要ありません。
理由は、
首振りをすると風の到達距離が伸びず、部屋の空気を循環させることができないからです。
サーキュレーターで空気循環させるためには、一方向に対して風を送り続けることです。
こんな経験はありませんか?
「ドリンクの入ったグラスをストローで勢いよくクルクルと回してみた!」
子どもの頃にやってみた人もいるでしょう。
しばらくすると渦巻きができますよね
サーキュレーターでいえば、これが空気の循環です。
実験と結果:首振りすると風の到達距離がどうなるのか?
では実際に、首振りすると風の到達距離がどうなるのか見てみましょう。
もう一度いいますが、空気を循環するためには、風の到達距離がとても大事です。
実験方法
- サーキュレーターの先に、1m、2m、3mごとに火を灯したロウソクを置く
- 首振りをさせて様子を見る
- 首振りをしないで様子を見る
- ロウソクの火が消せれば十分な風が届いていると判断
■首振りをしない場合
結果
- 運転開始早々、全てのロウソクが消えました
- 首振りをしない場合は、十分な風が届いていると分かりました
■首振りをしない場合
結果
- 何度か首振りした風を送りますが、3m先のロウソクは消えませんでした
- 首振りをすると風の到達距離が伸びず、十分な風を得ることはないと分かりました。
まとめ:首振りすると風の到達距離がどうなるのか?
実験の結果から、サーキュレーターを首振りすると風が遠くまで届かず、空気循環に必要な風を得ることができませんでした。
これらのことから、サーキュレーターで空気の循環を行う際には、首振りは必要としないといえます。
また、このことは有名メーカーも同様に、サーキュレーターの使い方などで説明されています。
有名メーカーのサーキュレーターでの空気循環時の使い方の例
ここでは有名メーカーさんでは、空気循環時の使い方をどう説明しているのか見てみましょう。
- アイリスオーヤマ
- 山善
- ツインバード
- リズム
- ボルネード
この3社で見てますね。
アイリスオーヤマの空気循環時のサーキュレーターの使い方
これはアイリスオーヤマのサーキュレーターのエアコンと併用時の使い方ですが、「エアコンを背にするようにサーキュレーターを設置すると、床にたまった冷気が循環し、部屋全体が涼しくなります。」とあります。
そのほか、2部屋の空気を循環させる場合やロフトの場合などの使い方もありますが、どれも一方向を目指して風を送っています。
≫参考:アイリスオーヤマのレビュー記事①
参考:アイリスオーヤマのレビュー記事②
≫参考:アイリスオーヤマの型番について
山善の空気循環時のサーキュレーターの使い方
山善のサーキュレーターの使い方でも、同じくエアコンと併用時にはエアコンを背にするようにサーキュレーターを設置している例を挙げています。
≫参考:山善のレビュー記事
ツインバードの空気循環時のサーキュレーターの使い方
ツインバードでは、隣接した部屋の片方にエアコンがある場合ですが、「エアコンを背にしてサーキュレーターを置きます。足元にたまった空気をサーキュレーターによる送風で隣の部屋にも届け、空気が循環することによりどちらの部屋も快適な温度になります。」
このように一方向を目指して風を送っています。
「ジェット機のエンジンと同じ思想で設計した新開発の“エクセルブレード”が大量の空気を一方向に送り、室内に空気の流れができることで、シーリングファンのように首振り不要で空気循環を可能にしました。」
とも書かれています。
≫参考:ツインバードのレビュー記事
リズムの空気循環時のサーキュレーターの使い方
リズムでも、換気やエアコン・空気循環時にはこのように一方向に対して風を送るように説明されています。
「約3.8分で約40畳の部屋の空気を循環・換気することができます。10畳1分以内のすばやい循環・換気能力です。」
とも書かれています。
≫参考:リズムのレビュー記事
ボルネードの空気循環時のサーキュレーターの使い方
首を振らないサーキュレーターといえば、やはり爆風のあるボルネードです。
ボルネードの長年の研究から、室内全体の空気を動かすためには、一方向に風を送ることが最も効率的であると明記されています。
また、
「空気が循環すると、室内にそよそよと優しい風が吹いて、部屋のどこにいても心地よい空間になります。」
とも書かれています。
≫参考:ボルネードの特徴と歴史の記事
≫参考:爆風ボルネードのレビュー記事
サーキュレーターは首振り機能付きか固定のどっちがいい?
ここまで、空気循環においてサーキュレーターには首振り機能は必要ないことが、分かっていただければと思います。
しかしながら、サーキュレーターには首振り機能が当たり前のように搭載されており、むしろ主流になっています。
では、首振り機能付きか、固定タイプのどっちがいいのでしょうか?
そのポイントは2つ、「使う目的」と「耐久性」です。
サーキュレーターの首振りしない「固定タイプ」をおすすめする人
サーキュレーターの首振りしない「固定タイプ」をおすすめする人は以下のとおりです。
- サーキュレーターで冷暖房を効率良く使いたい人
- 観葉植物に空気循環で起きるそよそよとした風を当ててやりたい人
- 故障が起きにくい丈夫な構造のサーキュレーターをお探しの人
主にこの3つとなります。
首振りしない「固定タイプ」は、首振りタイプよりも構造がシンプルであるため、故障が少なく長期に渡って使い続けたい方にピッタリです。
また、観葉植物にもおすすめです。
観葉植物は人と異なり、風がとても大事で適度な風が成長を促すとともに根腐れを防いでくれます。
サーキュレーターの首振りタイプをおすすめする人
サーキュレーターの首振りタイプをおすすめする人を以下のとおりです。
- 部屋干しで洗濯物を短時間で乾かしたい人
- 扇風機のように使いたい人
部屋干しにおいて、サーキュレーターの首振りはとても有効です。
洗濯物の乾燥には大量の空気が必要であり、当て続けることで時間を短縮できます。
それにより雑菌の繫殖を防ぐことができるので、嫌な洗濯の臭いも防ぐことができるからです
また、多人数の方がいるリビングなどで、扇風機のように直接風を浴びて涼しみたい時にも有効です。
サーキュレーターは扇風機と異なり、風の勢いが凄いので直接風を浴びるとかなり涼しく感じます。
ただし、当たり過ぎると肌が乾燥するので注意してくださいね。
サーキュレーターの首振り実験動画とまとめ
最後に今回に実験の様子を収めた動画を紹介します。
まとめ
今回の記事「サーキュレーターに首ふりは必要ないって本当?の真実!」はいかがだったでしょうか?
最後にもう一度いいますが、サーキュレーターに首ふりは必要ありません。
理由は、
首振りをすると風の到達距離が伸びず、部屋の空気を循環させることができないからです。
空気循環のポイントは、
サーキュレーターで空気循環させるためには、一方向に対して風を送り続けることです。
となります。
サーキュレーターの首振り機能は付加価値です。
どちらかを選ぶかは目的次第です。
この記事を参考に、皆さんの求めるサーキュレーターを
是非見つけだしてくださいね。
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